はじめに
こんにちは。りこぴんです。
この記事をご覧いただいているということは、「男性教員の育休」に興味がおありでしょうか。
今回は、
育休を取るか、取らないかで迷う男性教員が、考えるべきこと
というテーマについてお話しします。
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我が家は、教員夫妻。
第二子の誕生に合わせて、妻と一緒に、夫である私も育休を取得しました。
私自身は、育休をとって本当に良かったと思っています。
しかし、育休を取るか取らないかは、パパ教員にとって大きな悩みどころですよね。
自分自身が経験したので、よくわかります。
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育休取得に興味はあるけど、迷う…
という男性教員の方や、
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夫に育休とってもらえたら嬉しいけど、どうだろう…
という女性教員の方々。
どんなふうに決断すればよいのでしょうか。
実際に私が、6年生担任をしながら育休を取得した体験をもとにお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!
実際に取得した後の思いや感想は、こちらにまとめています。
ぜひこちらの記事もご覧くださいね。
【男性教員の1ヶ月育休】最高の時間でした
育休取得を迷う男性教員が、考えるべきこと
まず、結論からです。
パパ教員は、以下の3つのうち、自分にとって大事なものはどれか、我が身に聞いてみてください。
- 仕事
- 収入
- 家族
この問いに対して、
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…家族!
という答えが出るパパ教員は、ぜひとも育休をとってください。
おすすめ期間は、数ヶ月〜半年。
家計が許すなら、もっと長く。
きっと後悔はありません。
逆に、その他の2つがパパ教員にとって大事なら、育休取得はおすすめできません。
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シンプルに考えた方がいいと思います。
この記事を読みながら、ぜひ考えてみてくださいね。
男性教員は、まだ正直、育休を取りづらい!
女性教員なら当たり前のように取得している育休。
正直、男性教員はなかなかとりづらいんです。
その理由は、大きく3つ。
- 「男性教員の育休取得はレア」という雰囲気がある
- 自分の代わりがいない
- 収入面での不安
私の経験をもとに、詳しく解説しますね。
「男性教員の育休取得はレア」という雰囲気がある
男性教員の育休取得は、レアだという雰囲気があります。
というより、実際、レアです。
そもそも「育休」とは、1992年から始まった制度です。
令和3年度の文部科学省の調査によると、
女性教員の育休取得率は、ほぼ100%。
女性教員の育休取得は当たり前。
それに対し、
男性教員の育休取得率は、わずか9.3%しかないそうです。
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少しずつ上昇しているそうではありますが。
特に私のように小学校教員だと、女性よりも男性の方が少ないですよね。
その中で、
育休を取得しているのは、10人にひとりもいない
という状況。
なんだか気後れしてしまうのはわかります。
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私の周りで、1ヶ月単位で育休を取得した知り合いは、正直まだいません。
私が第1号でした。
周りと合わせようとすると、男性教員の育休取得はまだ難しいです。
肩身の狭い思いをするでしょう。
代わりがいない
自分が育休を取っても、代わりの教員がいない可能性が高いです。
ただでさえ人手不足の学校現場。
私は結構早い段階で、
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あなたの代わりの人、誰もいないんだよね〜
と言われました。
私は6年生の学級担任をしていたので、育休中は担任不在。
1ヶ月間、私の穴は、校内の職員で埋めてもらうしかありませんでした。
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きっとおそらく、どこの学校も同じ状況ではないでしょうか。
担任である私がひとり抜けたことで、職場に負担はかかりました。
それにさきほど述べたとおり、「男性の育休取得は、レア」という雰囲気もあります。
教員に限らずでしょうけど、
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職場に迷惑をかけるのが、申し訳ない…
という気持ちが先立つなら、育休を取るのは難しいですね。
- 「そんなことないよ!気にせず休んで!」と言ってくれる人の方が、ずっと多いとは思いますけどね!
収入面での不安
私の周りでは、
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ただでさえ妻が育休中なのに、自分まで育休を取ると、収入面が心配…
と思う男性教員の方もいるようです。
この悩みに対する答えは、
- 育休の取得期間が半年以下なら、ほぼ心配なし
- 育休を半年以上取得するなら、多少の準備が必要
です。
くわしく解説しますね。
半年以内の育休なら、収入の心配はいらない!
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1ヶ月〜半年の期間、育休を取りたい!
という人は、収入の心配はほぼ要りません。
育休中は、育休手当がでるからです。
支給額は、子どもの生後180日(つまり約半年)までの間なら、一月の収入の約67%です。
正確には、「標準報酬月額」という数字を使って手当金の額が算出されます。
分かりやすく「給料の約7割ほど」と考えてもらって構いません。
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7割!? すくなっ…
と思うかもしれませんね。
ですが、育休中は税金と社会保険料の支払いが免除されます。
毎月の給料から引かれている、掛け金や給食費なども免除。
ただし育休中は、「手当」と名のつくものが出なくなるのは注意。
具体的に金額の大きなものを挙げると、
- 住居手当
- 通勤手当
- 扶養手当
…などが出なくなります。
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私のように賃貸住まいの人にとって、住居手当が出ないのはちょっと痛いかもしれませんね(笑)
人によりますが、そのあたりもろもろを差し引きすると、
ざっと「手取りの8割ほど」は手元に入ってくる
と思っていいでしょう。
少し収入は減りますが、まあ数ヶ月間の生活に困るほどではないはず。
正直、一般の会社勤めより、収入面ではかなり優遇されてます。
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公務員である教員の特権ですね。
私の1ヶ月の育休期間の収入は、ちょうど7割程度でした。
家賃補助が出ないのが、やっぱちょっと悲しい(笑)
長期の育休を取るなら、お金のことも考えて!
パパもママも半年以上の育休を取るとなると、少しお金のことを考える必要があります。
育休180日以降になると、育休手当の支給率は、収入の50%となるからです。
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実質の手取りは、働いているときの60%程度になるでしょうか。
そして1年を過ぎると、手当は出なくなり、無収入となります。
育休を半年以上取りたいのであれば、貯金をしておいたり、資産形成を進めておいたりするなど、資金繰りを考える必要があります。
興味があれば、こちらの記事もご覧くださいね。
【やってますか?】教師が貯金を増やすための具体的プラン4選!
【教員の資産形成】教員こそ、お金や投資について考えよう
冒頭で、
パパ教員のおすすめ育休取得期間は数ヶ月〜半年
と述べたのは、この辺りが理由です。
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ただでさえ手当が出ないのに、夫婦で収入半減や、無収入は、ちょっと厳しい!
というご家庭が多いでしょうから。
長期で育休を取ると、給料から自動的に引かれていた住民税や所得税を、育休期間中に手払いする必要も出てきますね。
収入が少ない上に、税金だけで、十万単位のキャッシュが吹っ飛んでいきます。
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逆にいえば、家計が許すなら、パパ教員もガッツリ育休期間を延ばすことを検討していいです。
活用した方がいい制度はある?
産後パパ育休とか、パパママ育休プラスとか、新たな制度も出てきますね。
しかし基本的には、
通常の育休でよい
と思っておけばオッケー。
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育休制度の解説記事ではないので、細かいことは省きますが(笑)
いちおう、かんたんに解説します。
産後パパ育休
産後パパ育休は、産後57日(つまり生後約2ヶ月)までの間に、通常の育休とは別枠で、合計4週間までの休みが取れる制度です。
2回に分割して取得しても構いません。
67%の手当金も、もちろん出ます。
生後2ヶ月までの間に、
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休める時だけ1、2回、数日間のまとまった休みを取る!
とか、
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ピンポイントで休める時だけでいいから、2週間ずつ休みを取ってほしい!
とか、そんなときは活用を検討する余地アリですね。
分割取得がオッケーなのがメリットですが、2022年からは、通常の育休も、二回までの分割取得ができるようになってます。
また、産後パパ育休を取ろうが取るまいが、育休手当が出るのは、先述の通り、子どもが1歳になるまでの間だけです。
パパママ育休プラス
パパママ育休プラスは、ざっくりいうと、
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条件次第で、育休を子どもが1歳2ヶ月になるまでは伸ばしますよ!
っていう制度。
ただその条件ってのが結構ややこしく、なかなか達成が難しい。
教員にとっては、ちょっと使いづらい制度だなと感じます。
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実際、取得率も低いようです。
もちろん条件が達成できるなら、活用していいと思いますよ。
そもそも公務員は、子どもが3歳になるまでは育休を取ることができます。
先述の通り、手当は子が1歳になるまでしか出ませんが。
だから、1ヶ月以上連続して休むなら、普通の育休を取るケースが多いだろうと思います。
※追記
…と思っていたのですが、我が家の場合は活用しました。(笑)
「家族が大事!」と思うなら育休とってみて!
結論、
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家族が大事!
と思うパパ教員には、育休取得をおすすめします。
だって、ある程度の収入が確保された上で、思いっきり家族との時間がつくれるんですから。
そんな機会、なかなかないです。
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公務員である、教員の特権です。
幼い我が子の成長を間近で見ることができます。
子どもが手のかかる時期に、家族の力になることができます。
今後の家族のあり方にも、大きな影響を及ぼすでしょう。
でも…
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職場の人が困るから無理だよ…
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自分が何日も何ヶ月も休んだら、今後の評価が落ちるかも…
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担任は自分なんだから、責任もって、自分が見ないと!
なんて思ってしまうのもわかります。
どうしてもその思いが大きければ、育休取得はやめたほうがいいかもしれません。
なぜなら、パパの中で、「周りの目」や「仕事のやりがい」の優先順位が高いから。
その状態で育休を取ろうとしても、パパ自身が苦痛になってしまうと思います。
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数年前の自分です。
すべてを手に入れることは難しいです。
何かを得るなら、何かを手放す必要があります。
「仕事」を優先するなら、家族との時間を。
「家族」を優先するなら、仕事にかける時間を。
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いや、仕事も家族もどっちも大事だよ!
って思う先生もいるでしょう。
それはもちろんそうです。
ですが、現実問題、1日はみんな24時間。
使える時間は限られてます。
特に教員は、勤務時間も収入も固定ですよね。
24時間という限られた時間を、仕事に多く割り振るか、家族に多く割り振るかは、自分の考え方次第。
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私自身は、家族の方に時間と心を割きたいと思いました。
考え方は、人それぞれ。
ですので、
「周りの目」や「仕事のやりがい」より、
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今は家族を大事にしたい!
と心からいえるパパ教員は、ぜひ育休をとってみてくださいね。
得られる充実感は、きっと大きいですよ。
おわりに
いかがだったでしょうか。
育休取得を検討しているパパ教員が、
- 仕事
- 収入
- 家族
どれが大事か?と我が身に聞くべき理由は、お分かりいただけたでしょうか。
男性教員の育休取得は、正直まだ気を使うでしょうし、取得までの実務もちょっと大変になるかもしれません。
しかし、先ほど述べたとおり、「家族との時間をつくりたい」と願うパパ教員にとっては、価値ある時間となることでしょう。
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少なくとも、私にとっては、そうでした。
教員をやってると、どうしても早く帰れなくなってしまうことや、休みの日も仕事について考えざるをえないこと、ありますからね(笑)
時間も気持ちも、家族に割くことができる育休期間は、本当にいいものでした。
ただ、職場で私の穴を埋めてくださった職員の方たちへの感謝は、忘れてはならないと思ってます。
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自分が助けてもらったぶん、いつの日か、自分も「家族を大事にしたい」と願う誰かのサポートをしたいなと思いますね。
ではまた!
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