はじめに
こんにちは。
りこぴんです。
1年間の育休を取得して、2ヶ月が経ちました。
もう6分の1が終わったことになります。早い!
この2ヶ月間の出来事を通して思うこと、考えたことが様々にあります。
- 長期で育休中or育休を取る予定がある、教員夫婦の方
- 長期の育休を取る男性教員の気持ちに、興味がある方
の参考になればと思うので、興味のある方はご覧くださいね。
嬉しいけど、複雑な心境…
このブログでは、「男性教員の育休の良さ」を発信しています。
自分にとっても、家族にとっても、最高の制度です。
まだご覧になっていなければ、ぜひ読んでください。
【男性教員の1ヶ月育休】最高の時間でした
【300万円分の価値】男性教員の私が、一年間の育休を取る理由
男性教員は、権利をフル活用してぜひ使うべき。
と私は考えています。
しかしながら、
はじめの1ヶ月間の私、実はちょっと複雑な心境でした。
なんか、モヤモヤして、機嫌よくなれない日が多かったです。
心から楽しめているのか?というと、微妙でした。
心まちにしていた1年間の育休開始時期だったのに、なぜか。
おそらく、働くことに対してちょっと心残りがあったのかなと思います。
ちょっと寂しい年度末
3月から4月にかけての学校界って、1年にいちどの大激動ですよね(笑)
異動があったり、担任や校務分掌がきまったり。
教員どうしで、大いに盛り上がる時期です(笑)
年度末、いつもなら周りの先生たちといっしょに大騒ぎしている私ですが、今回はなんとなく疎外感を覚えていました。
残ってたら自分の人事はどこだったんだろう、とか思ったり。
それに正直なところ、周りのみんなにちょっと申し訳ないなとも感じてました。
思っても意味ないことなんですけどね!
調子が乗らない4月
そんな感じで、少しだけ寂しい気持ちになりながら育休に突入。
4月に入ってからは、子どもたちの世話で慌ただしく毎日が過ぎていきました。
暇な日なんか、1日もありません!
しかし、そんな日々の中で、
「いつもだったら出勤時刻だなあ」
とか、
「いつもだったら給食が始まるなあ」
とか、なんとなく仕事をしているときのことを思い出す毎日。
そして、ちょっと晴れない気持ちになっていました。
あんなに、家族と目一杯触れ合える時間を楽しみにしてたのに。
今考えれば、
- 働かないことに対するちょっとした寂しさ
- 収入激減の不安
- 今後一年間、家庭でどんな過ごし方をするか
などの思いが混ざり合って、モヤモヤしていたのかなと自己分析してます。
結局人間は、ないものねだりなのかもしれません。
ぜんぶシミュレーションしてたつもりだったんですけどね。
やっぱり経験してないことは不安になっちゃいます。
最近でこそ気持ちに折り合いがつき、どんなふうに1日を過ごすか、楽しく考える毎日です。
しかし育休開始時の私は、我ながらイマイチでした。
本から学んだ考え方
もう少し、私がイマイチだった理由について思ったことを話します。
男と女は違うらしい
子育ての隙間時間に、
話を聞かない男、地図が読めない女
アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ/藤井留美=訳
という本を読みました。
以前ちょっと話題になりましたね。
男女の考え方の違いを解説してくれる本です。
断っておきますが、私は読む前も読んだ後も男女平等の考えです。
だからこそ育休を取得してます(笑)
しかし平等だと考えているからこそ、あえて「男女の違い」を解説した本を読んでみることにしました。
すると面白いことが書いてありました。
男と女はちがう。どちらが優れている、劣っているということではなく、ただ違う。両者に共通しているのは、種が同じということだけ。
話を聞かない男・地図が読めない女:アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ/藤井留美=訳
とはっきり述べてあるのです。
この本で学んだことをひとことでいうと、
男は、ヒトよりもモノが好き。関係や協力よりも、力と地位を欲しがる傾向にある。
ということ。
これは、脳やホルモンのはたらきの違いから起きる性差であって、環境や性格からくる違いではないそうです。
たしかに私は、iPadや車など、モノが好き(笑)
もう少し自分にあてはめて考えてみました。
10年近く教員をやっていれば、たまには頼られたり、ちょっと大事な仕事を任されたりするときがあります。
頼られると「大変だな」と思うけど、ちょっと嬉しい気持ちもありますよね。
仕事から離れると、平穏な日々が訪れる代わりに、そんな「自分の力」を実感できることが少なくなります。
私も男性なので、自分が思った以上に、仕事で得ていた自己存在感は大きかったのかも。
育休開始後1ヶ月間のちょっとしたモヤモヤも、こう考えれば少し納得できました。
女性だって、思うはず!
この思いは、単に「男性の方が大きい傾向がある」というだけで、女性だって抱えるはず。
何なら女性の方がパワフルな(こともある)教員界です。
育休に入る女性の先生方も、多かれ少なかれ同じような気持ちを抱えていたでしょう。
それを自分も経験できたというだけ。
このちょっとした寂しさを感じた経験があれば、今後育休に入る人との接し方も変わるかなと思いました。
男性は、自覚がいるのかも!
男女は平等。
でも本に書かれてあるとおり、仕事で力や地位を求めようとする思いが、女性より男性の方が大きいのは、もしかしたら事実なのかもしれません。
だから、男性が長期で育休を取ろうとすると、
意外と仕事から離れる寂しさや不安が大きくなる
ということは、知っておいた方がいいのかなと思いました。
とくに男性は、自覚しておいた方がいいのかもしれませんね(笑)
新たな価値観づくりをしていきたい
また、この本の冒頭では、家族の在り方についてこう述べられています。
親世代の経験はまったく役に立たない。(中略)二十一世紀という新しい時代に、精神的に満ち足りた幸せな生活を築くには、いままでとちがう新しいルールを学ぶ必要がある。
話を聞かない男・地図が読めない女:アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ/藤井留美=訳
「育休は女性」なんて完全に過去の価値観。
父親として、これまでの風潮にとらわれず、自分の行動をアップデートさせていくことが大事だと思います。
ただ、「男性と女性では脳の仕組みそのものに違いがある」という点は、知っておいてもいいのかもしれません。
ちなみにこの本では、
「女性は男性よりも3%程度知能が高い。空間能力が同等なら、女性の方が能力は上」
とも述べられています(笑)
この本を読んで、妻や女性の同僚と接するときは、謙虚にいきたいなあと思いました(笑)
順調に楽しい経験ができてます!
いろいろと考えることも多かったですが、順調に楽しい経験もできています。
- 次女がずり這いを習得
- 長女の保育園の行事にフル参加
- 平日ショッピング、平日ランチ
- 平日旅行
- 隙間時間での読書
など。
ちょっとだけお話しします。
次女がずり這いを習得
次女の成長を間近で見ることができているのは、本当にいいものです。
日を追うごとに、ずり這いで動く距離やスピードが上がっていくんですよね。
数日前までは、その場でモゴモゴ動くだけだった娘が、今では爆速で我が家の廊下を突き進んでいきます。
何だか感動。
日々のちょっとした成長を間近で見ることができる感動の大きさは、経験してみないとわかりません。
平日旅行
平日を使って旅行にも行きました。
人が少ないときに、割安な旅費で行ける平日旅行は、控えめに言って最高。
小さい子二人を連れての旅行は、道中ちょっとしんどいときもありましたが(笑)、行ってよかったなと思います。
おわりに
今回は、男性教員が、長期の育休を取得して2ヶ月経った心境を書いてみました。
せっかくいただいた、家族と目一杯触れ合える大事な時間。
間違っても、
やっぱり仕事しとけばよかった!
なーんて思うことがないように、めいっぱい楽しんでいきたいと思っています(笑)
ではまた!
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