はじめに

授業準備が終わらない……。
そんなふうにお悩みの先生はいませんか?
若い頃の私は、毎日のように画用紙を切り、掲示物を作り、黒板に何を書こうか悩んでいました。
もちろん、それが悪いことだとは思いません。
でも今は違います。
私は小学校教師ですが、授業中の黒板は埋まりきらないことが結構あります。
その代わりに使うのが、iPadとApple Pencil、そしてモニターやプロジェクターです。


この組み合わせは、私の働き方も授業も大きく変えてくれました。
黒板を埋めることが目的になっていないか
授業の目的って、毎回美しい板書を仕上げることでしょうか。
子どもが、
- 「わかった!」
- 「できた!」
- 「たのしい!」
と思える授業ではないでしょうか。
私はよく、スキャンした子どものノートやPDF化した教科書資料をモニターに映し、Apple Pencilで書き込みながら授業を進めています。



国語や社会では特に出番が多いですね。
「ここ大事だよね。」
「〇〇さんはここに目をつけたみたいだよ。」
そんなやり取りを、その場でライブ感たっぷりに可視化できます。
正直、一生懸命教材づくりに時間をかけていた頃よりも、圧倒的に伝わる場面が多いと感じています。
たとえば1年生のノート指導をする際も、手の込んだ教材は準備せず、iPadとApple Pencilだけで授業に臨みました。
しかし授業後には8割程度の子が、点や丸などの記号を適切に使いながら、ノートを完成させていました。



個人指導に膨大な労力を注いだわけでもありません。
iPadによって、ノートの使い方を、十分視覚的に伝えられたからだと思います。
ICTだけの成果ではないでしょうけれども、
- 「黒板を埋め尽くさないといけない」
- 「手の込んだ教材を作らないといけない」
という考え方は、必ずしも、今までの私が担任した学級には当てはまりませんでした。
Apple Pencilにも弱点はある
ここまで読むと、



いやいや、板書は大事でしょ!
と思う先生もいるかもしれません。
これはApple Pencilユーザーだからこそ全面同意です。
Apple Pencilは便利ですが、チョークほど丁寧な字は書けないんですよね。
例えば、ひらがなや漢字の指導。
字形そのものや、「とめ」「はね」「はらい」を丁寧に教える場面では、やはり黒板が強いです。



授業によっては、ときに構造的な板書が必要なのも、同意。
だから私は、黒板を捨てたわけではありません。
大事なのは、「デジタルかアナログか」ではなく、
伝えたいことが、最適な労力で、子どもに伝わるか
だと思っています。
“Apple Pencil”であることにも意味がある
このスタイルで意外と大事なのが、「iPad」だけではなく「Apple Pencil」であることです。


私が気に入っている理由はこんなところ。
- 側面充電なので、充電切れのストレスがない
- ダブルタップ機能でペンの持ち替えが速い
- 黒板には及ばないが、字が比較的整いやすい
- スキャンから投影までの流れがスムーズ
自治体支給のタブレットでも似たことはできます。
ただ、私の場合は動作の快適さや書き心地の面で、iPadとApple Pencilの組み合わせが圧倒的に使いやすいと感じています。ほぼ紙とペンと同じ感覚でいける。



だから今の授業スタイルになりました。
数年間、学校現場でもiPadを手放せない理由はここですね。
気にするべきは職員室の目ではない
とはいえ、このスタイルには少しアウェー感もあります(笑)。



◯◯先生、あんまり板書してないけど大丈夫?
と思われることもあるかもしれません。
でも、授業を見せる相手って、職員室の先生たちじゃありませんよね。



目の前の子どもたちです。
手段はどうであれ、
- 「わかった!」
- 「できた!」
- 「たのしかった!」
と思ってもらえたら、それで十分ではないでしょうか。
私自身、小さな子どもを育てる親でもあります。
だからこそ、「時間」と「労力」の価値を強く感じています。
教室の子どもの前でも。
家に帰って我が子の前でも。
できるだけ笑顔でいたいんです。
iPadとモニターやプロジェクターを使った授業スタイルは、授業準備や教材作成にかかる時間を減らしてくれます。
そして、その時間の先には、家族との時間や、自分自身の心の余白があります。
iPadはけっして手抜きの道具ではない
私はiPadとApple Pencilを使うようになって、
「きちんと板書しなければならない」
という思い込みを少し手放すことができました。


黒板を埋めることそのものが大事なわけではない。
子どもが学べることが大事。
そして同じくらい、先生自身が笑顔で働き続けられることも大事。
iPadとApple Pencilは、けっして、ただの手抜きの道具ではありません!
子どもの学びも、教師自身の笑顔も守ってくれる、いい相棒だと考えています。



授業準備が終わらない……。
そんな先生の心が、少しでも軽くなればうれしいです。
ではまた。









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