はじめに
こんにちは!りこぴんです。

最近教室が落ち着かないなあ。
なんだか、ざわざわが止まらないなあ。
そんなふうに悩むことはありませんか?
今回は、
- 教員歴10年以上
- 全学年担任経験あり
の私たち小学校教員夫婦が、教室の空気を根本から変える「子どもの褒め方」をご紹介します。
10人台の少人数学級から、40人近くのマンモス学級まで担任してきた経験から、現場で本当に効果のあった方法にフォーカスしています。



ぜひ最後までご覧くださいね。
といっても、特別なことではございません。誰にでもできます。
💡 そもそも:「中間層」に目を向けよう
まず、大切な前提からお話しします。
集団の雰囲気作りには、定説として、「中間層を大事にするべき」だという考え方があること。
教室を見渡してみると、大きく3つの層に分かれていることに気づくはずです。
- 誰が授業をしようが、真面目に話を聞くことができる子(上位層)
- 誰が授業をしようが、どうしても話を聞くのが苦手な子(下位層)
- 周りの空気に合わせて、どちらにも転ぶ子(中間層)
教室の子どもたちの7〜8割は「中間層」。
教室がザワつく原因は、やんちゃな子が暴れているだけではありません。放っておくと周りの空気に流されてしまう「中間層の子たち」の緊張感が切れて、中だるみし始めているからです。



だからこそ、雰囲気がよくないなと感じたら、中間層の子たちに意図的に目をかけ、いい方向に引き戻す必要があります。
- やんちゃな子には、それはそれで対応が必要ですが。


そのための具体的なプランが以下の2つです。
🎯 プラン1:全体で「できている子」をマシンガン褒め
全体の場で、できている子を褒めるという、基本に返りましょう。



言われ尽くされている気がしますが、現場での経験からいえば、それだけ強烈な効果アリ。
以下のように細かく、間髪入れずにマシンガンで褒めていきます。
- 「〇〇さん、しっかりこっちを見て話を聞いてくれるから嬉しい!」
- 「〇〇さん、姿勢がよくて気持ちいいね!」
- 「〇〇さん、準備が早い!さすが!」
これは低学年から高学年まで効果的です!
(※ちなみに)
高学年は「みんなの前で名指しされるのが恥ずかしい」という微妙な時期の子もいるため、「近づいて小声で伝える」「友達と連名で褒める」などの配慮をしても良いかもしれません。
こうして1人を褒めると、その一言を聞いて、真似をする中間層の子がほぼ確実に何名か現れます。 ここが勝負所。すかさず畳み掛けます。
- 「お!〇〇さんも早い!」
- 「おっと、〇〇さんも、姿勢がいいな!」
どうしても、やらない子に目がいってしまうもの。
しかし意図的に、徹底的に、真面目にやっている子や真剣に話を聞こうとしている子を大事にする。 この「畳み掛け」によって、中間層をガツンと良い方向に巻き込んでいくのが、クラスのザワつきを抑えるコツです。
ときには叱り飛ばすことも必要ですが、「褒める」を核にしたほうが、雰囲気作りとしては◎。
注意点としては、効果が出るまでに少し時間がかかるかもしれないというところです。
「ふ〜、つかれたっ」というくらい褒め倒し続けることも。



中間層の子の一部は、褒められて分かりやすくノってくるんですけどね。
しかし多くを巻き込むためには、以下のような「次の手」が必要になるケースもあります。
🤝 プラン2:あえて呼び出して「個別に」裏で褒める
次の手は、「わざわざ呼び出して個別に褒める」という方法。
「飛び抜けて目立ちはしないけれど、真面目で、おおむねしっかりクラスの力になろうとしている」という、ありがたい中間層の子たちを、休み時間や帰りの準備中に「ねえねえ、ちょっと来て」と、わざと個別に呼び出して褒めます。
- 「〇〇さん、さっき〇〇さんが困ってるときに助けてくれたでしょ?ありがとう」
- 「〇〇さん、今日の黒板消しめちゃくちゃ綺麗だったよね。本当に助かったよ」
- 「〇〇さん、さっきさ、本当は嫌な思いしたんじゃない?よく我慢ができたね」
全体の場だと、どうしても「分かりやすく活躍したお利口さん」や「トラブルを起こしたやんちゃな子」に目が向きがちです。けれど繰り返しになりますが、大事なのは中間層の子どもたち。
しっかり名前を呼んであげるのも、小さいことですがポイントですね。
「あなたの隠れたがんばりは、ちゃんと見ているよ」というメッセージをきちんと伝える。 意識的に心を繋ぎ止めておけば、彼らは中だるみの波に呑まれることなく、学級を底から支えてくれる最強の味方になってくれます。



ただし!経験上ですが、個別に呼び出して褒めても、あからさまに嬉しそうにしないことが多いです(笑)
照れがあるのでしょうか(笑)
でもあとで、こちらが褒めた行動を意識的にやってくれるケースが多いんですよね。ある程度の効果はあると思います。
地道な取り組みですが、その分いい雰囲気づくりをするための再現性は高いです。
「呼び出して褒める」は、中間層だけでなく、やんちゃな子にも、お利口さんにも響きますよ。
🧹 プラン3:視覚ノイズを消す「教室リセット」と「巻き込み褒め」
「教室の片付けに取り組む」という手も、実はおすすめ。



えっ、ざわざわを抑えるのに教室の片付け!?関係ないじゃん!
と思われるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ関係があります。
教師が「なんだか最近落ち着かないな」と感じる場合、教室内が高確率で、
- 後ろの棚の上に物が散乱
- ロッカーから体操服やエプロン袋がこんにちは
- 床に雑巾がびろーん
なんて状態になっているもの。
「教室環境=学級経営」です。まずは一度、教室の環境をスッキリとリセットしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、真面目に片付けないやんちゃな子もいるかもしれませんが、イライラする必要はありません。なぜなら、視覚的な情報に影響されやすい「中間層の子たち」にこそ、スッキリと整った空間がダイレクトに落ち着きを与えてくれるからです。
そしてここでも褒め倒しましょう。 片付け上手な中間層の子を見つけたら、すかさずこう声をかけます。
- 「〇〇さん、ロッカー綺麗だね〜!さすが。」
- 「〇〇さん片付け上手だからさ、もしよかったら、◯◯さんの引き出しの片付け手伝ってくれない?」



片付け上手な子は、どんどん周りのヘルプに回ってもらってください。
片付けタイムは5分程度で十分。環境を整えることで子どもの心に余裕が生まれ、さらに中間層を褒めるチャンスも作り出せる。一石二鳥のアプローチです。


📝 まとめ
指導の核は、やっぱり「褒めること」。 教室のざわざわが落ち着かないときは、まず基本に立ち返ってみませんか?
大きな声を出せば、「とりあえずは静まる」場面もあるでしょう。しかし日常的にきつい声で叱っていると、教師側のパフォーマンスが落ちるし、持続性がありません。
しかも本当に真剣に叱らないといけないときに、響かなくなってしまいます。


回り道に思えそうですが、いろんなクラスで学級経営をしていくと、やはり「褒めるが大事だな」と感じますね。
教師が大きな声を出す必要がないので、自分の「残存HP」を削らずにクラスを落ち着かせる、最高のタイパ・学級経営術でもあります。



幼い子を持つ私にとっては、子育てのための残存HPの多さは、切実な問題です。


明日からぜひ、中間層の子たちの素敵な姿を見つけてみてくださいね。
ではまた!









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