はじめに
こんにちは。りこぴんです。
みなさまがお勤めの学校には、きっと、掃除時間がありますよね。
掃除の時間、みなさんの学級の子どもたちは、きちんと掃除してますか?
掃除をさぼる子が多くて困ってるんです…
とお悩みの先生や、
箒を持ちなさい!
早く雑巾がけをしなさい!!
と、どなる毎日にお疲れの先生、いらっしゃいますよね。
ご安心ください。
今回の記事をお読みいただければ、
「掃除をしない子たちへのおすすめ指導法」
が分かります。
掃除の指導にお悩みの先生は、ぜひ最後までご覧くださいね。
今回紹介するのは、
「いつでも」
「誰にでも」
できる方法です。
いるのは、根気だけ!(笑)
学級経営に長けていなくても、きっと効果がありますよ!
掃除をしない子たちへのおすすめ指導法
まずは結論から。
掃除をしない子たちへのおすすめアクションは、以下の3つです!
- 教師が教室のごみ拾いをする
- 教師が雑巾がけをする
- 「一緒にやろう」と声をかける
全然、指導じゃないじゃん。
と思われたかもしれませんね(笑)
でも、怒鳴るより、穏やかに掃除指導ができます!
少しの手間と時間はかかりますが、今からご説明するやり方の方が、おすすめです。
その理由を、具体的にお話ししていきます。
アクション1:教師が教室のごみ拾いをする
担任の先生は、隙間時間を使って、教室のごみ拾いをしましょう!
なぜなら、「教室はきれいに使おうね」っていうメッセージを、自然と学級に伝えることができるからです。
地味だな!
と思われました?(笑)
でも、じわじわと効果が出るアクションです。
どんなふうにごみ拾いをすればいいの?
授業中やテストの見回り中、わざと子どもがいるときに行うのがいいです。
ごみ拾いのために教師がかがむと、子どもたちは、
どうしたの?
という表情でこちらを見てきます。
教師がごみを拾うと、子どもは、
- あぁ、ごみがあったのね
- やべっ、俺がさっき捨てた紙くずだ
- 俺、知らねーし
といった様々なリアクションをとります(笑)
ただ、子どもがどんなリアクションを取ろうが、正直気にしなくていいです。
ごみが落ちていた。
それを先生が、よしとしなかった。
この事実を、子どもが見たってのが大事!
地道に続けると、自然と子どもたちが、隅々まで教室掃除をするようになります。
ごみ拾いを続けると
ごみ拾いを続けると、ある程度きれいな状態が保たれます。
きれいな状態を保つことに、意味があります。
もともと汚い状態の教室で掃除をさぼっても、教室はただ汚いまま。
そこまで罪悪感は生まれません。
しかし、綺麗な状態の教室を汚してしまうのは、忍びないもの。
普段からなるべく綺麗な状態の教室を保っておけば、子どもたちは掃除を頑張ってくれます。
「教室は綺麗にしようよ」ってメッセージが十分伝われば、
経験上、学級の7〜8割の子たちには、効き目十分です。
掃除をしろ!と怒鳴る前に、まずは担任が普段から床に落ちているごみを拾ってみましょう。
はじめは、「意味あるかな?」と感じるかもしれません。
叱って掃除をさせた方が、簡単ですから。
しかし「床にごみが落ちていない」という状況は、子どもたちにじわじわといい影響を与えますよ。
学級経営上も大事なこと。
こちらの記事でも解説しているので、よろしければごらんください!
アクション2:教師が雑巾がけをする
掃除の時間は、教師が子どもと一緒に雑巾がけをしましょう!
これを行う理由は、アクション1とほぼいっしょ。
掃除時間は、がんばって身の回りをきれいにするんだぞ〜
ってメッセージを、自然と子どもたちに伝えることができるからです。
担任の雑巾がけによって生まれる効果
みなさんが子どもなら、叱るばかりの先生と、一生懸命自ら働く先生、どちらの言うことを聞きたいですか?
当然、後者ですよね。
ほとんどの子どもが、「掃除時間の先生は、見回り役」って思ってます。
だからこそ、
「えーっ、先生もぞうきん、するんですかー!?」
って驚かれることもあるはず(笑)
旧松下電器(現パナソニック)の創業者である松下幸之助さんは、トップであるにもかかわらず、誰よりも早く出社し、率先して会社のトイレ掃除を行っていたといいます。
人が嫌がる仕事をトップが率先して行うと、組織全体にいい影響を与えるんです。
だから掃除時間は、子どもが嫌がる雑巾がけを、教師も一緒になってやってみましょう。
自分自身の気持ちも、ちょっとすっきりしますよ。
雑巾がけのときのポイント
このとき、ちょっとしたポイントがあります。
雑巾掛けしながら、子どもをしっかり褒めることです。
雑巾がけのために、普段よりも目線を下げると、真面目に頑張っている子どもの姿がいつも以上に目に入ります。
また、自分が雑巾がけを始めることで、掃除を頑張り始める子どもも出てきます。
そんな子どもたちを、
お!◯◯さん!隅々までがんばってるね!
◯◯さん!ていねいに床を拭いてくれてありがとう!
と、名指しで褒めてあげてください。
見回りながらただ褒めるよりも、思いを込めて褒めることができます。
こうやって声かけを続けていると自然に、周りの子たちも掃除を頑張りはじめるようになりますよ。
アクション3:「一緒にやろう」と声をかける
アクション1とアクション2を実行しても掃除をしない子には、「一緒にやろう」と声をかけましょう!
掃除をしなさい!
ではなく、
一緒にやろう!
と声をかけるのがポイントです。
なぜなら、言葉に温かみが出て、指示が通りやすくなるから。
人に行動を促すときは、「〜しなさい」という言い方よりも、「一緒に〜しよう」という言い方の方が、相手に響きやすくやります。
どんなふうに声をかけるの?
例えば、明らかに掃除をせずに、箒をもってフラフラしている子どもにはこんな声かけをしましょう。
よし、一緒に箒でごみを集めよう!
低〜中学年なら、一緒に同じ箒を持ってもいいかもしれません。
教師も一緒に、箒を持って、ごみを集めます。
明らかに雑巾がけをさぼっている子どもには、こんな声かけをしましょう。
おいで、先生と一緒に雑巾がけをしよう!
教師もひざをついて、その子の掃除区域と同じところを雑巾がけします。
このように「一緒にやろう」と声をかけると、「掃除をしなさい!」と怒鳴りつけるよりも、少し感触がいいです。
やんちゃな子が、思った以上に素直に掃除をはじめることもあります。
何だかちょっと、かわいく見えますよ(笑)
言うことを聞かなかったら?
「一緒にやろう」
と温かく声をかけても、
やーだね
という態度を取られるときはあります(笑)
それでも、イライラしたり、めげたりせず、
一緒にやろう!
と色んな子に言い続けて下さい!
言うことを聞かない子どもなんて、いて当たり前。
それならば、まずは行動を変える子どもたちのことを大事にしてあげましょう。
めげずに一緒に掃除をやり続けて、学級全体が、「掃除時間はしっかり掃除しよう」と雰囲気になるとオッケーです。
意地でも掃除をしない子どもの動きが、少し変わってきますよ。
掃除をしていなかった子が行動を変えたなら、ぜひ、
ありがとう、◯◯さんのおかげできれいになったね!
と、ねぎらいの言葉をかけてあげて下さいね。
おわりに
掃除をしない子たちへのおすすめアクションは、
- 教師が教室のごみ拾いをする
- 教師が雑巾がけをする
- 「一緒にやろう」と声をかける
の3つであるという理由はお分かりいただけたでしょうか。
これら3つのアクションには、冒頭に述べた通り、留意点が2つあります。
ひとつめは、即効性が低いという点。
ふたつめは、根気が必要だという点です。
叱り飛ばして掃除をさせた方が、その場はさっさと動くと思います。
自分も「指導した!」って気分になれるでしょう。
まあ、ときには叱り飛ばすことも必要かもしれません(笑)
だから、すぐには効果を感じられなくても、まずは教師自身が教室をきれいにしてみてください。
そして、「一緒にやろう」と子どもたちに声をかけてください。
雰囲気が生まれれば、叱るべき場面は自然と減ってきますよ。
まずは3日間。
次は1週間。
2〜3週間続ければ、雰囲気がだいぶ変わってくるはず。
根気が試されますが、ぜひ温かい掃除指導を行ってみて下さいね。
一緒に、がんばっていきましょう!
ではまた!
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