はじめに
こんにちは。
りこぴんです。
今回は、
「男性教員の1ヶ月育休取得」
というテーマです。
我が家は、夫婦で教員。
私は、たった1ヶ月間ではありますが、6年生担任・校務分掌の主任をしながら育休を取得しました。
この記事では、
1ヶ月程度、育休取ってみたいけど、本当に取れるのかな?
そもそも、どうやって育休取ればいいの?
という男性教員の方や、
夫に、1ヶ月でいいから育休を取ってもらいたいんだけど、どうかな?
という女性教員の方に向けて、
男性教員が1ヶ月程度の育休を取るまでの流れ
をお話します。
私の体験談をもとにお話しするので、ぜひ最後までご覧くださいね。
そもそも
・育休を取るかどうか迷っている男性教員の方
・ご主人に育休を取ってもらうか検討中の女性教員の方
は、よければこちらの記事からご覧くださいね。
男性教員の育休取得までの道のりは?
まず、感想です。
男性教員が1ヶ月程度の育休を取ろうと考えている場合、
取得はかんたん。
取得までの道のりはちょっと大変。
と感じました。
その理由を、順番に解説していきます。
取得はかんたん!
取得する本人が行う手続きは、次の通り。
- 職場の校長先生にお願いする。
- 事務の先生から渡される簡単な書類を作成する。
以上。
取ること自体は本当に簡単です。
私の場合、書類作成は、ものの5分くらいで終わりました(笑)
育休前に「育休証明書」みたいな文書を受け取り、正式に許可されます。
男性教員の育休取得は、気持ちの問題
男性教員が育休を取得するにあたり、手続き自体は超簡単。
しかし「取りにくい」と感じている人が、正直多いのではないでしょうか。
おそらく理由は2つ。
- 「男性教員の育休取得はレア」という雰囲気があること。
- 「自分の代わりがいない」という切実な状況があること。
だから、手続きの猥雑さよりも、
家族との時間を優先するか?
仕事を優先するか?
という気持ちの問題の方が大きいと思います。
気持ちがかたまったら、育休を取るために動きましょう!
育休取得までの流れ
では具体的に、私の体験談をお話ししていきます。
私の場合は、以下のような流れで進みました。
4月 | 職場の管理職に相談 |
9月 | 保護者・児童への報告 |
12月はじめ | 引き継ぎ準備開始 |
12月末 | 引き継ぎ |
1月 | 1ヶ月間の育休開始 |
くわしく説明します。
管理職への相談
とにかく早めの報告をしました。
報告の流れ・内容
妻の妊娠が発覚したのは、年度末の3月ごろ。
第二子の妊娠でした。
出産予定日は、次の年度の、10月末。
私は家族と相談し、「1月〜2月の1ヶ月間、育休を取る」と決めました。
私の場合は、「もし第二子ができた場合は、育休を取る」とはじめから決めていたので、取得自体は迷いませんでした。
年度末には、夫婦ともに、第二子の妊娠を管理職に伝えました。
私のほうは、1ヶ月程度育休を取りたい旨も。
4月の校内人事に配慮してもらえると考えたからです。
実際妻の方は、報告した時点で、
なら来年度は担任外にしようね!
って言われたみたいです。
ただ私は先述の通り、ふたを開けてみれば、6年生担任&校務分掌の主任という校内人事。
1ヶ月程度の育休では、とくに校内人事の配慮はされないかも!
ということですね(笑)
一応年度はじめに、「育休、とりますよ?」と、こちらから再確認はしました(笑)
管理職の先生は、「当然の権利だよ」と快く言ってくれました。
報告は早めに!
学校は、1年単位で仕事が進みます。
報告・相談は、早ければ早いほどいいです。
ちなみに、同じく育休をとる予定だった男性の同僚からの話ですが、
「来年度は育休を取りたい」と、前年度の10月の時点で相談していたとのこと。
出産の半年以上前には相談している形です。
やはり、妊娠が分かってから早めに相談してますね。
保護者・児童への報告
冬休み明けから1ヶ月間育休に入ることを、保護者や子どもたちに伝えたのは、9月頃。
私の場合は、管理職の先生の口から伝えてもらうことになりました。
「私個人からの連絡」ではなく、「学校からの連絡」という形にしてもらえたから、すごくありがたかったですね。
「学校全体で補充体制を敷きます」と言ってもらえたから、保護者の方も安心されたのでないかと思います。
直接かかわる保護者や、子どもたちへの連絡の仕方は大事です。
育休取得を計画している先生は、「いつ、どうやって保護者や子どもに伝えるか」を、早めに管理職の先生に相談しておくのがおすすめです。
引き継ぎ
12月の中旬から、引き継ぎの準備に入りました。
具体的にしたことは、以下の3つ。
- 1ヶ月分の時間割をつくる
- 1ヶ月以内に提出を求められる文書を準備する
- 学級・学年の引き継ぎ
順番に解説します。
1ヶ月分の授業準備
丸1ヶ月ぶんの時間割を、すべてつくって育休に入りました。
私の場合は、1ヶ月分の出張計画とにらめっこ。
補充に入ってくれる先生たちの出張と、担当してもらう授業の時間割が重ならないように、時間割を組みました。
冬休み前の学級事務と並行しての作業だったので、正直ちょっと大変でしたね(笑)
ただ、補充に入る先生の負担を思うと、それくらいの頑張りは必要だったとは思います。
1月中に提出を求められる文書を準備する
1月中に提出が必要な文書を管理職に聞き、データにして残したり、早めに提出したりしました。
私の場合、校務分掌の主任をしていたので、校外に提出が必要な書類もいくつかありましたね。
冬休みにまとめて作成したのですが、けっこうばたばたと時間に追われました(笑)
学級・学年の引き継ぎ
最後は、学級・学年の引き継ぎです。
学級の引き継ぎ
管理職の先生と、学級の様子について引き継ぎをしました。
とはいえ、普段から割と学級の様子は話していたので、
「大きなトラブルや、気になることは、今までご報告してきた通りです」
くらいで、そこまで時間は使いませんでした。
普段からの報・連・相って、やっぱり大事だと感じます(笑)
それと、1ヶ月間の授業で使う教材は、印刷したりデータで保管したり、可能な限りは準備しました。
学年の引き継ぎ
同学年の先生と、1ヶ月間の打ち合わせをさせてもらいました。
ただ打ち合わせた結果、大きな学年での取り組みは、1ヶ月間、やらないことに決めました。
私がいませんからね(笑)
そのかわり、私が復帰した後にすぐ動き出せるよう、6年生を送る会や、その他卒業に向けた取り組みについては、内容を話し合っておきました。
いよいよ育休!
ここまで終わると、いよいよ育休!です。
育休の前日まで引き継ぎをしていたので、ふうっ!ってなりました(笑)
家族との時間が過ごせることにワクワクする反面、学級や校務を残してくることに、ちょっとそわそわしましたね(笑)
おわりに
男性教員が1ヶ月程度の育休を取ろうと考えている場合、
取得はかんたん。
取得までの道のりはちょっと大変。
である理由がお分かりいただけたでしょうか。
1ヶ月程度の育休取得までの流れを、少しでも具体的にイメージしてもらえたなら幸いです。
この記事を読んで頂いているあなたが、もしまだ育休取得を検討中なのであれば、
まず、
自分の気持ちと相談。
そして、
家族に相談をしてください!
自分の意思と、家族の意見がいちばんですから!
もう育休取得を決めているのであれば、
少しでも早めに管理職の先生に伝えてください!
学校現場の人手不足を埋めるのは、自分も周りも、それなりに大変です。
ただ、実際に1ヶ月育休を取った身としては、男性の育休は本当におすすめですよ。
家族とふれあいの時間をつくることができます。
仕事をどれだけがんばったとしても、得ることはできないものです。
そのかけがえのない時間を下さった、職場の先生たちへの感謝は、忘れてはいけないと思ってます。
1ヶ月休みをとったにしても、最後の卒業式は大感激で、泣いている子たちが何人もいました。
自分自身も、ぐっとくるものがありました。
育休の取得は、自分の学級や仕事を見捨てる行為ではありません。
けっして。
どんな決断をするにせよ、すてきな生活を送れる教員家族が、世の中に増えてくれると嬉しいですね。
ではまた!
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