はじめに
先生方、毎日おつかれさまです。
今回は、「時間を守らない」教師の学級経営のまずさについてお話していきます。
「時間を守らない」先生ってのは、具体的に言うと、授業とか行事とかの開始時刻に平気で遅刻したり、授業時間を平気で延長したりする先生のこと。
はい、これは、駆け出し数年間の自分です。(笑)
しかしこの、「時間を守らない」って行動、かなりの愚行です。学級経営にとっては、悪影響しかありません。
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実際、これができていなかったときの自分の学級は、確実に今より問題事が多かったです。
今回の記事を読んでいただき、「時間」の大切さに気づく先生が増えてくれると嬉しいです。
もちろん、時間を守らないことがよくない理由だけでなく、「どうやって時間を守るのか」という具体的行動プランまで、みなさんと一緒に考えていければと思います。
ではいきます!
時間を守らない教師の学級が、どうなるか
時間を守らない教師の学級経営は、うまくいきません。
その理由を解説していきます。
理由1:子どものストレスを生むから
いちばんの理由は、子どもの日々のストレスを生むからです。
だって、教師が時間を守らず、授業を延長しちゃったり、行事の終了時刻が伸びたりすると、その分子ども達の休み時間が減っちゃいますよね。
子ども達にとって、休み時間・遊び時間は本当に貴重なもの。
この時間のために学校に来ている子もいるくらい。
そんな休み時間を特に大切にしているのは、少々喧嘩っ早いやんちゃものや、外で遊ぶのが大好きなわんぱくキッズたちです。
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この子達にとって、休み時間が減ることは、死活問題なんです(笑)
日常的に休み時間を奪うと、この子達はどうなるか。
不満が溜まります。
イライラします。
文句が出ます。
学級の雰囲気が悪くなります。
教師に反抗してくる可能性もあります。
当然、学級経営は苦しくなります。
もし大きな声で文句を言わなかったとしても、自由な時間が少なくなりイライラを溜め込む子どもだって確実にいます。
平気で授業時間を延長し、子どもの休み時間を奪うことは、学級経営上マイナスしかないんです。
理由2:子どもからの信頼を失うから
時間を守らない教師は、子どもに信頼されません。
だって、授業に遅れた子には、「遅れちゃだめだよ」って指導しますよね。
それを言う教師が、平気で遅刻したり、授業の終了時刻を守らなかったりしたとしましょう。
言ってることとやってることが違うと思いませんか?
子どもにやれ!と言ったことを、自分自身がやっていない教師のことを、子どもは信頼しません。
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どうしても忙しくて間に合わなかった!
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キリが悪いから少しだけ授業伸ばして終わらせたい!
という教師側の事情や気持ちも分かります。
けれども、「子どもは大人の言葉ではなく、大人の姿で学ぶ」とよく言います。
時間を守る教師の姿からは、「時間を守る大切さ」を学ぶし、時間を守らない教師の姿からは、「ルーズでいいんだ」ってことを学びます。
時間にルーズな担任から叱られても、
「何で俺たちだけ時間破ったら怒られるの?」
って思う子ども達が出てきます。
こうなると、信頼関係にヒビが入ってしまいますね。
教師と子どもの信頼関係という面でも、やはり教師が時間を守らないのはまずいんです。
時間を守る教師になるためには!
「時間を守らない」「授業時間を延長する」というのが、よくないというのはお分かりいただけたでしょうか。
ここからは、具体的に、「時間を守る」教師になるためのプランを紹介します。
といっても、どれも特別なことではありません(笑)
プラン1:とにかくチャイムで授業を終わる
まずはこれ。
授業が終わらなくても、チャイムでとにかくいったん終わりましょう。
どんだけキリが悪くても、チャイムで終わります。
間に合わなかった分は、別の時間をちょこっとだけ使ったり、最悪宿題に回したりしましょう(笑)
こういうのを、
「よくない!」「ちゃんと終わらせないと!」
ていう先生方のご意見も分かります。
しかし、私自身の経験では、時間にルーズになり、学級経営に苦しむリスクの方が大きいなと感じます。
そもそもチャイムが鳴った時点で、ほとんどの子ども達の取り組み意欲はプッツンと切れてます。表情を見たら何となく分かります(笑)
その状態で授業を続けても、子ども達にとって、あまり学びはないと思います。
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たまに研究授業とかで、チャイムが鳴っても凄まじい集中力で課題に取り組むクラスを見ます。「すげ〜」って思っちゃいますが、あれは特別パワーアップタイムみたいなもんですからね(笑)
それに、「絶対チャイムで終わる!」と思ってると、授業時間をきちんとマネジメントする癖が付き始めます。結構、きちんと終わるもんですよ。
プラン2:チャイムの前に教壇に立つ
チャイムが鳴る1〜2分前に、無言で教壇に立ち、全体を見回して待ちましょう。
これだけでいいです。
すると、何も言わなくても授業の準備をしたり、姿勢を正したりする子が数名現れます。
すかさず褒めて下さい。
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おっ、時計を見て準備ができている人がいるね〜!
みたいな感じで。
この声かけで、多くの子がバタバタと準備を始めます(笑)
すると、チャイムと同時に、授業を始めることができますよ。
経験上ですが、これを1ヶ月ほど繰り返すと、「チャイムで授業を始めようね」って雰囲気が学級にできあがってきます。
すると、こちらがあまりやかましく言わなくても、子ども達自身が授業開始時刻を守るようになっていきますよ。
もちろん、たまには「準備が遅い!」と指導が必要な場面もありますが(笑)
プラン3:時間を守れなかったら謝る
自分自身が時間を守れなかったら、子どもに「ごめん!」と一言謝りましょう(笑)
プラン1とプラン2を日常的に実践していれば、おおむね時間を守れる教師になっているはずです。
しかしながら、突然の生徒指導や、職員同士の話し合い等で、時間を守れないことはありますよね。
子ども達もそこは分かっています。
しかし、遅れても何も言わないのと、
「ごめん!◯◯で遅れてしまいました。残り時間で授業が終わるように頑張ろうね」
って一言言えるのは全然違います。
だって、子どもにも、「間に合わなかったなら一言報告しましょう」って指導しますよね。
それなら、教師側も、同じことをした方がいいです。
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自分は、例えば体育主任をしているときの体育会シーズンなんかは、「ごめん、この2週間は、もしかしたら少し授業に遅れちゃうことがあるかもしれない。でもみんななら大丈夫だよね。頼むよ!」って先手を打って子どもに謝ってました(笑)
こうやって、たま〜に時間が守れなかったことを、教師側が「申し訳ない」と思っている姿勢を見せると、より子ども達も時間を大事にしますよ。
おわりに
いかがだったでしょうか。
時間を守らず、平気で授業開始に遅れたり、授業を延長したりする教師の学級経営は、苦しくなります。
自分自身が、駆け出しの頃に身をもって実感したことです。
思い返せば、当時は、「一生懸命したんだから時間がかかったのはしょうがない」とか、「ここで授業を終えるのはキリが悪い」とか、タイムマネジメントができない自分を正当化していた気がします。
![りこぴん](https://smile-smile55blog.com/wp-content/uploads/2023/03/プロフ画像.jpg)
でもこの考え方って、すっごく自己中心的です。
目の前の子どもの気持ちを考えてなかったなと反省します。
そりゃいつでも完璧にはできません。
けれども、子どもに「時間は守れ」という指導をする以上、こちらも一定の誠意は見せるべきだったろうと、今では思います。
この記事を読んで、「時間」を大切にする先生が、一人でも増えてくれると嬉しいなと思っています。
目指しましょう!先生も、子ども達も、笑顔になる教室づくりを!
ではまた!
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