【教員夫婦が解説!】「教員夫婦はお金持ち!」って、ホント?

目次

はじめに

こんにちは、教員夫婦のりこぴんです。

今回の記事では、

教員夫婦はお金持ちって聞くけど、本当かな?

教師って、どれくらい稼げるの?

こういった疑問にお答えしていきます。

お金は人生に不可欠なものだから、あるかないかは大きな問題ですよね。

教員の懐事情ってどうなんだろう?

と気になる方もいらっしゃるでしょう。

教員夫婦が、自らの体験談をもとにお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

教員夫婦って、お金持ちなの?

まずは結論から。

教員夫婦は、けっしてお金持ちではありません(笑)

りこぴん

少なくとも、若いうちは!

そういえるのには、もちろん理由があります。

そもそも、「お金持ち」とは?

「お金持ち」をどのように定義するかは人それぞれですが、野村総研さんのデータによると、資産によって、このような階層に分けることができるそうです。

参考:野村総合研究所https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2023/cc/0301_1

この定義によると、20代〜30代の教員夫婦のほとんどは、「マス層」にあたるはず

りこぴん

30代後半〜40代になった教員夫婦がともにフルタイムで一生懸命働いて、ようやくアッパーマス層にたどりつける、といった感じでしょうか。

つまり、年齢を重ねて働き続けない限り、ほぼ最下層です(笑)

この定義でいくと、教員夫婦は決してお金持ちだとはいえませんね!

マス層脱出のためには、資産形成の考え方も重要!
興味のある方は、こちらの記事もぜひご覧ください!
【教員の資産形成】教員こそ、お金や投資について考えよう

教員の収入から

つぎに、収入の面から見ていきます。

教員って、収入がいいんでしょ?

とよく言われますが、この見解は半分正解で、半分不正解です

その理由を説明していきます。

年代ごとに変わってくるので、年代別にお話を進めていきますね。

30代までは

転職サイト「doda」さんのデータによると、年代別の年収の目安は、以下の通りです。

引用:求人・転職情報サイトdoda https://doda.jp/guide/heikin/median/

このデータからいえることは、次の通り。

教員の収入は、平均よりは少し高めである。

具体的に考えていきましょう。

例えば、30代男性であれば、中央値が約450万円

平均は、約470万円になります。

りこぴん

平均は、一部の高所得者が、数値を引き上げていますね。

中央値を見る方が、実際の感覚に近いでしょう。

30代教員の年収は、およそ500万円。

20代から働き続ければ、中央値も平均値も、おそらく少々上回ります

りこぴん

どちらにしても、「平均よりちょい高め」って感じですね。
決して給料は低くないけど、高給取りではない(笑)

「夫婦で教員」と考えると?

ただこれは男性教員の例。

夫婦二人で教員なら、世帯年収は、ぱっと見「高い」といえるでしょう。

女性側の年収が、平均年収をかなり上回るためですね。

例えば30代女性教員なら、同年代の平均年収を100万近く(!)上回ることになります

ただ子どもがいる場合、どちらかが育休をとったり、時短勤務を行ったりして、収入が下がる時期があるはずです。

育休、時短勤務時の年収は、100万単位で下がります。
育休を1年以上取ると、手当は出ません。

りこぴん

それでも公務員なので、手当の期間も内容も、一般企業よりは手厚いのですが。

やはり、いうほどお金持ちではない

このように考えていくと、年収の中央値は上回っているし、福利厚生も一般企業よりは手厚いので、教員夫婦は「収入がいい」と感じますね。

ただ、実際のところは、平均を少し上回る程度

大幅な昇給もありません。

つまり、「教員夫婦は収入がいいの?」と言われると、

確かに平均は上回っているが、30代までは、いうほどではない

というのが答えになります。

収入が安定していることや、福利厚生が比較的手厚いことの方が、他の職業と比べてのメリットといえるでしょう。

収入が安定しているということは、安定して投資資金を捻出できるともいえます。
これは公務員である教員の大きなメリット。
興味があれば、こちらの記事もご覧くださいね。
【投資をしてみたい先生へ】おすすめの投資の始め方!
【教員投資家が解説!】教員に高配当株投資は、おすすめ?

40代以降の収入は?

40代以降になると、少しだけ話が変わってきます。

教員は年功序列型の給与体系なので、長く勤めれば勤めるほど、収入が増えるから。

この年代になると、子どもがいたとしても、おそらく手がかからなくなってくる頃。

バリバリ二人で教員をやっているという夫婦も多いでしょう。

夫婦で長年働けば、稼げる!

50代まで勤め続ければ、ひとりぶんの年収は700万程度にはなると思われます。

りこぴん

この年代になると、管理職に就くかどうかでも差が出てくるので、あくまで目安です。

先ほどのdodaさんのデータをもとにすると、50代前半の年収の中央値は約500万円。

この年代まで二人で教員を続けていれば、一般的な年収を数百万(!)上回ることになります

稼いでいる部類に入るでしょう。

どれだけ出費があるかにもよりますが、ここまで勤め上げれば、「金持ち」になっている可能性はあります。

稼げるぶん、懸念点も

ただ、若いうちと同じく、時間外労働の多さや、業務の多忙さは無視できません

管理職になれば、さらに多忙さは増します。

りこぴん

朝いちばんに来て、夜はいちばん最後に帰るという管理職の先生は、珍しくありませんからね。

時給換算で考えると、実はあまり稼げていないという考え方も。

例えばの話ですが、働き続け、年齢を重ね、月の手取りが40万程度になったとしましょう。

そのとき、

「朝8:00に出勤し、夜19:00くらいまで仕事して、休日や家でもたまに仕事しますよ」

という働き方をしていた場合はどうでしょう。

りこぴん

私の周りでは、よくある働き方です(笑)

教員の昼休みは、ないに等しいので、丸一日働き続け。

手当等を一切考慮せず、かなり乱暴に、1時間あたりの給料を計算してみます。

この年代まで働いても、時給は1600円程度という結果。

時給だけ見ると、自治体にもよると思いますが、非常勤で働く場合以下です。

りこぴん

もちろん極端な見方ではありますが。

結局教員って、豊かな暮らしはできるの?

ここからは、個人的な見解になります。

教員は、生活に困らない給与を得ることはできます。

社会的信用度も高いです。

しかし、

豊かな暮らしか?」といわれると、人によるところがあると思います。

教員の働き方の実情

教員の労働時間は、長いです。

子どものためならと、できることを何でもやったり、遅くまで働いたりしちゃう教員は、たくさんいます。

熱意があることは、悪いことではありません。

りこぴん

むしろ、そんな熱意のある人こそ、この仕事に向いていると思います。

好きでたくさんの仕事をしているのなら、問題ないんです。

そんな先生も、知り合いで何人かいます。

しかし、

誰かに強いられたり心と体をすり減らしたりしながら、たくさんの仕事をしているのなら、どうでしょう。

けっして豊かに暮らせているとはいえませんよね。

豊かに暮らせるかは、自分次第

教員は、固定給です。

「お金を稼ぐ」という意味では、労働時間は少なければ少ないほどいいはずです。

労働時間を減らすためには、効率的に働いたり、仕事を取捨選択したりといった工夫が必要になってきます。

短い時間で必要な仕事を終わらせることができれば、経済的に安定し、心と時間にゆとりもある、豊かな暮らしを送る教員になれるのではないでしょうか。

りこぴん

自分自身の人生を豊かに送れている教員に教わった方が、子どもたちも笑顔になれるんじゃないかなあと思います。

逆に、少々たくさんの仕事をしたとしても、自分が好きで、やりたい仕事に時間をかけることができてれば、いいんです(笑)

「優先的にしたほうがいい仕事」については、こちらの記事で解説しましたので、ぜひ!
【仕事の優先順位】教員が優先的に取り組むと良い仕事3選!

おわりに

教員夫婦はけっしてお金持ちではありません

税金もけっこう取られてますからね(笑)

しかし、夫婦共に40代以降まで教員を続ければ、平均より高めの収入が、安定して入ってきます

そのぶん大きな責任や多忙さは伴いますが。

教員の仕事を続けるのであれば、効率的に働いたり、仕事の取捨選択をしたりすることがおすすめです。

すると同じ給料でも、より自分の時間や、家族との時間をつくることができます。

手を抜こうと言っているわけではありません!

教員の目から見て、本当に子どものためになる仕事は何か考えて、必要な仕事に集中することが大事だということです。

りこぴん

そうやって、目の前の子どもも、自分のことも大切にする働き方ができる先生が、増えていけばと思いますね。

ではまた!

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この記事を書いた人

・子持ちの30代小学校教員夫婦。
・夫婦で全学年の担任を経験済み。
・校務分掌の各種主任の経験あり。
・作業効率化のガジェットに興味あり。
・夫婦ともに、インデックス投資と高配当株投資を実践中。

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