はじめに
この記事にたどりついたということは、高配当株投資に興味を持っていますね?
新NISAの開始によって、より人気が出てきたと感じる投資スタイルです。
しかし先生方、こんなふうに思っておられませんか?

高配当株投資って、興味はあるけど、ぶっちゃけどうなの?



教員にも、高配当株投資はできるの?
こういった疑問にお答えしていきます。



私たちは、30代の教員夫婦。
夫婦で、数年前から高配当株投資に取り組んでいます。
自分たちが実際に調べたり、経験したりしたことをもとにお話しします。
ぜひ最後までご覧くださいね。
教員に高配当株投資は、おすすめ?
まずは、結論から。
高配当株投資は、教員にもできます!
しかし、どんな教員にもおすすめできる投資法ではありません。(笑)
逆に、ほとんどの教員におすすめできるのは、投資信託への積み立て投資。
オルカンや、S&P500などですね。
とにかく楽です。
それでも私たちは、夫婦で高配当株投資に取り組んでいます。
もちろん、いいところがあるからです。
その理由を、順を追って解説していきます。



デメリットを理解した上で、メリットに納得できれば、行っていく価値がある投資法です。
ではまず、そもそも高配当株投資とは、どういった投資法なのかをおさえましょう!
高配当株投資とは?
高配当株投資とは、企業からの配当金を得ることを目的とした投資法です。
投資で利益を得るための手段は、以下の2つ。
・安い値段で買った株を、高い値段で売る(=キャピタルゲイン)。
・企業からの配当金を受け取る(=インカムゲイン)。



この2つの言葉はおさえましょう!
キーワードです。
高配当株投資は、インカムゲインを狙っているわけですね。
キャピタルゲインを狙うわけではありませんから、株を買った後は、基本的に売りません。
自分が持ちたい企業の株を選んで買い、数年単位で保有して、配当金を受け取ります。
配当金とは?
配当金とは、企業からのおこづかいだと思ってください(笑)
企業が、利益の一部を株主に還元するものです。
利益のうちのどれくらいを配当金にまわすのかは、企業の考え方や業績次第。
高配当株投資では、この配当金を、できるだけたくさん出してくれる企業の株を選んで買います。



もしくは、今後配当金を増やしてくれそうな企業ですね。
いつ配当金がもらえるの?
配当金がもらえる時期は、企業によって違います。
おおむね、年に2回受け取れますね。
私の場合は、6月の頭と、12月の頭に配当金が振り込まれる銘柄が多いです。
高配当株投資のデメリット
次に、高配当株投資のデメリットを見ていきましょう。
次の3つのデメリットが、「高配当株投資は、どんな教員にもおすすめできる投資法ではない」と考える理由です!
・効率がよくない
・手間がかかる
・時間がかかる



順番に解説しますね。
効率がよくない
高配当株投資は、あまり効率がよくありません。
一般的には、インカムゲインよりもキャピタルゲインを狙った方が、資産が増加しやすいといわれるからです。
株式投資って、そもそもは、「株を安く買って高く売る」というシンプルなもの。
日本経済新聞によるデータを見てみましょう。
引用:日本経済新聞 https://ps.nikkei.com/ammufg2312/index.html?n_cid=ds-infeed-kw-a
米国株の場合、2011年からの十年間を見ると、多少の上下はあれど、インカムゲインよりもキャピタルゲインのパフォーマンスがずっと高いです。



値上がり益を狙う投資家が多いのもうなずけますね。
それに、
高配当株投資は、複利の恩恵を受けられません。
配当金・分配金を元手に、さらに新たな株を買う(=配当金再投資)投資法ならば、本来なら複利が効きます。
【複利とは?】
元本に加え、利益を加えた金額を次の計算の基礎とすることで、利益がさらに増えるようになる仕組み。
時間が経てば経つほど、効果が大きくなる。
小むずかしいですね。(笑)
具体的に見ていきましょう。
五年間、1000万円を元手に、年利3%で運用するとしましょう。
ただ元本を運用する(単利)よりも、利益を再投資して複利を効かせることで、五年間で9万円の差が出ます。



これが十年間となれば、単利か複利かで44万円の差です。
ちなみに年利3%とは、株式投資と考えると割と控えめな数字。
実際のところは、もう少しリターンが期待できるはず。
資産を効率的に増やすのであれば、複利効果を無視してはいけないでしょう。
しかし高配当株投資は、利益を再投資せず、その場で受け取ります。



複利効果を活かさないため、効率が悪い!といわれますね。
手間がかかる
高配当株投資は、積立投資に比べると、けっこうな手間がかかります。
その理由は、大きく以下の3つです。
・企業分析をする必要がある
・買い時を見定める必要がある
・定期的に、保有している銘柄を見直す必要がある
順番に解説していきます。
企業分析をする必要がある
高配当株投資をするのであれば、企業分析が必須です。
なぜなら、安定してたくさんの配当がもらえる企業かどうか、自分で判断して株を購入する必要があるからです。



今ならYouTubeや書籍、SNSで、数々のおすすめ銘柄が紹介されています。
勉強しやすい環境ではあります。
企業分析のやり方は、身につけて損はないスキルです。
しかし、ある程度勉強の時間は必要になります。
日頃忙しい教員にとって、勉強時間を捻出することは、少々ネックですね。
買い時を見定める必要がある
高配当株は、適正価格で買わないと、意味がありません。
いくらいい投資先でも、高値で買ってしまうと、含み損を抱えて悲しい思いをすることになるからです。
しかしこの買い時を見定めるってのが、ホントに、ホント〜に、むずかしい(笑)



どれだけ投資経験を積んでも、正確に見定めるのは不可能だと思ってます(笑)
自分が、「この値段でなら買ってもいいな」と思った時に買うしかない。
この判断には、これまた勉強や経験が必要です。
ほったらかしで月一回、きまった投資信託を買えばいい積立投資とは、まったく違いますね。
怒涛のように毎日が過ぎていく教員にとって、高配当株の買い時を見定めるのは、なかなか難しいことです(笑)
定期的に、自分が保有している銘柄を見直す必要がある
高配当株投資は、株を買って終わりではありません。
定期的に、メンテナンスがいります(笑)
自分が株を保有している企業の経営状況は、大丈夫かな?と定期的にチェックします。
毎日のように株価やニュースをチェックする必要はありませんが、保有している企業の決算書を見るくらいはしておいたほうがいいです。
- ビジネスの存続自体が危ないと考えられるとき
- 減配や無配などによって、満足いく配当を受け取れなくなったとき
などの際は、保有している株の売却を検討しないといけない可能性があるからです。



これまた忙しい教員にとっては、リサーチや判断が、ひと手間です。
時間がかかる
最後のネックは、時間がかかること。
高配当株投資の効果を実感するためには、少々時間がかかります(笑)
少なくとも、年に二回程度ある配当金の受け取り月までは、目に見えた成果は出ません。
何ヶ月も、辛抱して株を持ち続ける必要があります。
それも、はじめにもらえる配当金は、おそらくごくわずか。
高配当株投資が真価を発揮するのは、保有している企業が、増配(配当金を増やすこと)をしてくれたときです。



株を持っているだけで、もらえる現金が増えるんだから、とっても嬉しいですよね。
しかしその嬉しさを味わうためには、数年単位で同じ銘柄を持ち続けないといけません。
目先の株価に一喜一憂しない、精神力が必要です(笑)
それでも私たちが高配当株投資を行う理由
どうでしょう。
高配当株投資、デメリットだらけではないですか?(笑)



しかしながら高配当株投資は、私たち夫婦にとって、すごく魅力的なんです。
その理由は大きく3つ。
順番に解説しますね。
日々の生活が少し豊かになる!
高配当株投資は、今の生活を豊かにしてくれます。
なぜなら、定期的に、現金が私たちの手元に入ってくるからです。
複利を生かした積立投資は、未来の生活を豊かにするための投資法なので、手元のお金は増えません。



その弱点をカバーするために、私たちは高配当株投資に取り組んでいます。
非効率だろうと、手間がかかろうと、使える現金が増えるのは嬉しいなと感じています。
配当金の使い道は?
得た配当金の使い道はもちろん自由。
人によって違うでしょう。



私の場合は、配当金で「月々の光熱費や通信費を支払っている」と考えています。
固定費の一部を配当金で賄えていると考えると、心のゆとりができて、すごく気持ちがラクになるからです(笑)
教員は、低い給料ではないけど、決してお金持ちではありませんから。
その辺のお金事情は、こちらの記事にくわしく書いているので、ぜひご覧くださいね。


配当金で少しいいところに旅行に行くとか、少しいいものを食べるとか、そんな使い方もいいですよね。
日常が、今より楽しくなると思います。
得た配当金を元手に、新たな高配当株を買ってもいい。
複利が効きますからね。
とにかく余剰の現金が手に入ると、選択肢がいろいろ増えます!



私の妻は旅行が好きなので、「配当金で、旅行に行く!!」と言ってます(笑)
こういった楽しみ・喜びは、高配当株投資をすることでしか、得られません。
株主優待があるとラッキー!
企業によっては、配当だけでなく、株主優待を設けているところもあります。
株主優待を設けている企業からは、おいしい食べ物や、QUOカードなどが送られてきます。



私は普段、コンビニは一切行きません。
そのぶん、QUOカードを使ってたまにコンビニで買い物すると、とても楽しいです(笑)
楽しいから
私が高配当株投資を続けられているのは、楽しいからです。
高配当株投資には、手間がかかると散々お話ししましたが、私自身はその手間を楽しんでいます(笑)
「お、この企業いいじゃん」って思える銘柄を探すのは、楽しい。
狙っている企業の株価が落ちてきたら、「お、きたきた、買おっかな?」と思えて、これまた楽しい(笑)



私、小学生のとき、カードゲームにはまってたんです。
カードゲームって、自分でカードを集めて、自分のデッキをつくりますよね。
なんだかそのときの楽しみ方に似てるんですよね。
自分が欲しい銘柄を、納得できる株価で購入できると、とても嬉しくなります(笑)



楽しむ!?
投資はお金がかかってるんだから、合理的に、冷静にやらないと!
って意見もあるでしょう。
けれども、私は、楽しむことも大事だと思います。
楽しくないと、続きませんし、勉強しようと思いませんからね。
しかも、きちんと優良企業を選定して株を買えば、先ほど説明した通り、増配してくれる可能性があります。



前回より配当が増えると、「この銘柄買っておいてよかった〜!」と思えますよ。
リスクを抑えられるから
高配当株投資は、比較的リスクを抑えられる投資です。
効率のいい資産拡大を望めないかわりに、リターンが安定しているからです。



キャピタルゲインで得られるメリットと、トレードオフといえます。
改めて、先ほどの日本経済新聞のデータを見てみましょう。
引用:日本経済新聞 https://ps.nikkei.com/ammufg2312/index.html?n_cid=ds-infeed-kw-a
ここ10年のパフォーマンスは、たしかにキャピタルゲインと比べると見劣りします。
しかし20年以上の長期に渡り、安定してリターンが向上していることがわかります。



なんならキャピタルゲイン狙いの場合、2011年以前の米国株は、けっこうマイナスの傾向があります(笑)
株価の上下は激しいもの。
しかし企業選定さえきちんとすれば、配当金は大きく上下しません。
ここ数年の経験からも、配当金の安定感は実感できています。
それに、配当金を増やしてくれる優良企業なら、年単位で見れば、自然と株価も上がっていくもの。
資産が減るリスクだって、相対的に低くなります。



実際、私たち夫婦が保有している銘柄の9割程度は、買った時より値上がりしています。
相場に恵まれていたのも大きいですが。
教員は、安定志向の人が多い印象。
一攫千金を狙える投資法ではありませんが、魅力的なポイントかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
高配当株投資は、日頃忙しい教員に対して、安易におすすめできる投資ではありません(笑)
しかし、今現在の生活を少し豊かにしてくれるという、大きなメリットがあります。
教員って、精神力を求められることや、時間に追われることが、めちゃくちゃ多いんです。



やりがいは大きいのですが、『きつい〜』『つかれた〜』って感じちゃうこと、多いですよね(笑)
だから未来も大事ですが、今を楽しく充実させるのも同じくらい大切なことかな、と思っています。
我が家にとって高配当株投資は、その手助けとなっています。
ただ、自分なりに分析して買ったにもかかわらず、残念ながら減配されてしまった銘柄はあります。
明らかに買い時を間違えて、しばらく含み損を抱えている銘柄もあります(笑)
失敗も多いんです(笑)
楽しく自分の資産を増やすことができているのですから。
- リスクを取ること。
- 手間と時間をかけて勉強すること。
- 楽しめること。
この3つができる教員には、高配当株投資はおすすめできます。
今は、1株からでも投資ができますし、新NISAもあります。
バブル後の、日経平均最高値も更新しました。
日本の企業の株主還元が手厚くなってきているのもいい。



高配当株投資家にとっては、追い風ムード。
日頃忙しい教員にとって、日々の生活が少し豊かになり、心の余裕ができるのは、いいことだと思いますよ。
以上長くなりました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
コメント