はじめに
こんにちは、教員夫婦のりこぴんです。
今回の記事では、
教員夫婦はお金持ちって聞くけど、本当かな?
教師って、どれくらい稼げるの?
こういった疑問にお答えしていきます。
お金は人生に不可欠なものだから、あるかないかは大きな問題ですよね。
教員の懐事情ってどうなんだろう?
と気になる方もいらっしゃるでしょう。
教員夫婦が、自らの体験談をもとにお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
教員夫婦って、お金持ちなの?
まずは結論から。
教員夫婦は、けっしてお金持ちではありません(笑)
少なくとも、若いうちは!
そういえるのには、もちろん理由があります。
そもそも、「お金持ち」とは?
「お金持ち」をどのように定義するかは人それぞれですが、野村総研さんのデータによると、資産によって、このような階層に分けることができるそうです。
この定義によると、20代〜30代の教員夫婦のほとんどは、「マス層」にあたるはず。
30代後半〜40代になった教員夫婦がともにフルタイムで一生懸命働いて、ようやくアッパーマス層にたどりつける、といった感じでしょうか。
つまり、年齢を重ねて働き続けない限り、ほぼ最下層です(笑)
この定義でいくと、教員夫婦は決してお金持ちだとはいえませんね!
マス層脱出のためには、資産形成の考え方も重要!
興味のある方は、こちらの記事もぜひご覧ください!
【教員の資産形成】教員こそ、お金や投資について考えよう
教員の収入から
つぎに、収入の面から見ていきます。
教員って、収入がいいんでしょ?
とよく言われますが、この見解は半分正解で、半分不正解です。
その理由を説明していきます。
年代ごとに変わってくるので、年代別にお話を進めていきますね。
30代までは
転職サイト「doda」さんのデータによると、年代別の年収の目安は、以下の通りです。
引用:求人・転職情報サイトdoda https://doda.jp/guide/heikin/median/
このデータからいえることは、次の通り。
教員の収入は、平均よりは少し高めである。
具体的に考えていきましょう。
例えば、30代男性であれば、中央値が約450万円。
平均は、約470万円になります。
平均は、一部の高所得者が、数値を引き上げていますね。
中央値を見る方が、実際の感覚に近いでしょう。
30代教員の年収は、およそ500万円。
20代から働き続ければ、中央値も平均値も、おそらく少々上回ります。
どちらにしても、「平均よりちょい高め」って感じですね。
我が家の収入と比べても、おおむね納得できる数字です。
決して給料は低くないけど、高給取りではない(笑)
「夫婦で教員」と考えると?
ただこれは男性教員の例。
夫婦二人で教員なら、世帯年収は、ぱっと見「高い」といえるでしょう。
女性側の年収が、平均年収をかなり上回るためですね。
例えば30代女性教員なら、同年代の平均年収を100万近く(!)上回ることになります。
ただ子どもがいる場合、どちらかが育休をとったり、時短勤務を行ったりして、収入が下がる時期があるはずです。
育休、時短勤務時の年収は、100万単位で下がります。
育休を1年以上取ると、手当は出ません。
それでも公務員なので、手当の期間も内容も、一般企業よりは手厚いのですが。
やはり、いうほどお金持ちではない
このように考えていくと、年収の中央値は上回っているし、福利厚生も一般企業よりは手厚いので、教員夫婦は「収入がいい」と感じますね。
ただ、実際のところは、平均を少し上回る程度。
大幅な昇給もありません。
つまり、「教員夫婦は収入がいいの?」と言われると、
確かに平均は上回っているが、30代までは、いうほどではない
というのが答えになります。
収入が安定しているということは、安定して投資資金を捻出できるともいえます。
これは公務員である教員の大きなメリット。
40代以降の収入は?
40代以降になると、少しだけ話が変わってきます。
教員は年功序列型の給与体系なので、長く勤めれば勤めるほど、収入が増えるから。
この年代になると、子どもがいたとしても、おそらく手がかからなくなってくる頃。
バリバリ二人で教員をやっているという夫婦も多いでしょう。
夫婦で長年働けば、稼げる!
50代まで勤め続ければ、ひとりぶんの年収は700万程度にはなると思われます。
この年代になると、管理職に就くかどうかでも差が出てくるので、あくまで目安です。
先ほどのdodaさんのデータをもとにすると、50代前半の年収の中央値は約500万円。
この年代まで二人で教員を続けていれば、一般的な年収を数百万(!)上回ることになります。
稼いでいる部類に入るでしょう。
地方であれば、ほぼ確実に、高所得世帯となっているでしょう。
稼げるぶん、懸念点も
ただ、若いうちと同じく、時間外労働の多さや、業務の多忙さは無視できません。
管理職になれば、さらに多忙さは増します。
朝いちばんに来て、夜はいちばん最後に帰るという管理職の先生は、珍しくありませんからね。
時給換算で考えると、実はあまり稼げていないという考え方も。
たとえばの話ですが、働き続け、年齢を重ね、月の手取りが40万程度になったとしましょう。
そのとき、
「朝8:00に出勤し、夜19:00くらいまで仕事して、休日や家でもたまに仕事しますよ」
という働き方をしていた場合はどうでしょう。
私の周りでは、よくある働き方です(笑)
教員の昼休みは、ないに等しいので、丸一日働き続け。
手当等を一切考慮せず、かなり乱暴に、1時間あたりの給料を計算してみます。
この年代まで働いても、時給は1600円程度という結果。
時給だけ見ると、自治体にもよると思いますが、非常勤で働く場合以下です。
もちろん極端な見方ではありますが。
結局教員って、豊かな暮らしはできるの?
ここからは、個人的な見解になります。
教員は、生活に困らない給与を得ることはできます。
社会的信用度も高いです。
しかし、
「豊かな暮らしか?」といわれると、人によるところがあると思います。
教員の働き方の実情
教員の労働時間は、長いです。
子どものためならと、できることを何でもやったり、遅くまで働いたりしちゃう教員は、たくさんいます。
熱意があることは、悪いことではありません。
むしろ、そんな熱意のある人こそ、この仕事に向いていると思います。
好きでたくさんの仕事をしているのなら、問題ないんです。
そんな先生も、知り合いで何人かいます。
しかし、
誰かに強いられたり、心と体をすり減らしたりしながら、たくさんの仕事をしているのなら、どうでしょう。
けっして豊かに暮らせているとはいえませんよね。
豊かに暮らせるかは、自分次第
教員は、固定給です。
「お金を稼ぐ」という意味では、労働時間は少なければ少ないほどいいはずです。
労働時間を減らすためには、効率的に働いたり、仕事を取捨選択したりといった工夫が必要になってきます。
短い時間で必要な仕事を終わらせることができれば、経済的に安定し、心と時間にゆとりもある、豊かな暮らしを送る教員になれるのではないでしょうか。
自分自身の人生を豊かに送れている教員に教わった方が、子どもたちも笑顔になれるんじゃないかなあと思います。
逆に、少々たくさんの仕事をしたとしても、自分が好きで、やりたい仕事に時間をかけることができてれば、いいんです(笑)
金銭面でも、今までほど豊かではなくなりそう
切実に、金銭面でもこれまでほど豊かとはいえなくなりそうです。
明らかに物価高が進行してます。
周りの話を聞く限り、新築注文住宅なんか、一千万単位で購入価格が上がってます。
給料は年功序列分しか上がってないんですけどね(笑)
教員は安定・高収入だもーん!
って信じ込んで、大した家計管理もせずにあぐらをかいていたら、今後思ったよりお金のやりくりに苦労しそうです。
これはどの仕事にもいえることでしょう。
実際、私が駆け出しのころ、管理職クラスの先生たちはレクサスやBMW、アウディといった、それなりの高級車を乗り回してたんですよね。
しかしここ数年で、私の周りの管理職が乗る車種は、型落ちのプリウスなど、一気に庶民派になってきました。
やはり思ったよりは羽振りがよくないのかな?と感じます(笑)
あくまで私の予想と印象ですが(笑)
おわりに
教員夫婦はけっしてお金持ちではありません。
少なくとも若いうちは。
税金もけっこう取られてますからね(笑)
しかし、夫婦共に40代以降まで教員を続ければ、平均より高めの収入が、安定して入ってきます。
そのぶん大きな責任や多忙さは伴いますが。
教員の仕事を続けるのであれば、効率的に働いたり、仕事の取捨選択をしたりすることがおすすめです。
すると同じ給料でも、より自分の時間や、家族との時間をつくることができます。
手を抜こうと言っているわけではありません!
教員の目から見て、本当に子どものためになる仕事は何か考えて、必要な仕事に集中することが大事だということです。
そうやって、目の前の子どもも、自分のことも大切にする働き方ができる先生が、増えていけばと思いますね。
ではまた!
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