はじめに
先生方、こんにちは!
毎日おつかれさまです。
さて、突然ですが。
ご自分の学級経営、安定させたくないですか?
学級担任を持つ先生なら誰しも、「自分の学級経営をよくしたい!」と思うもの。
きっと誰から言われずとも、先生たちはたくさん子どもたちに声かけを行ったり、新しい手立てを打って学級経営を行なっていることでしょう。
子どもに対してどんな働きかけをして、成長させるか考えていくことは、とっても大事なことです。
けれども、「子どもにどう働きかけるか」だけでなく、「自分の力をどう生かすか」考えることも、時には必要です。
何より自分の力を生かす学級経営は、楽しいです!!
今回の記事をお読みいただければ、「自分が楽しみながら」学級経営の安定化を図ることができます。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
教師の得意を生かせ!
さて、結論から言います。
学級経営をよりよく進めるためには、「教師の得意」をしっかり生かしましょう!
学級担任の先生は、ご自分の「得意」をしっかり子どもにアピールし、学級経営に役立てるべきです。
そのいちばんの理由は、「担任教師へのリスペクト」が生まれるからです。
今からお話しする考え方・やり方は、10年間の担任経験に基づいたお話です。
どの学級・学年にも一定の効果があります。
特に低〜中学年にかなり有効です!
学級経営が上手で、子ども達から慕われている先生は、何らかの形で自分の「得意」を子供にアピールしていることが多いです。
どのように、得意を生かすの?
子どもたちって、こちらが思った以上に力関係を意識しているもの。
何かひとつでも、
こりゃ先生には敵わないや〜
すごいな、ウチの担任の先生!
って思わせるものがあると、子どもは思った以上にこちらの指示や話を聞くようになります。
これが、「担任教師へのリスペクト」です。
この「リスペクト」を生むためには、こちらのスゴいところを見せるのがいちばん。
具体的には、
習字を習っていた経験があるなら、渾身の美しい字を、子どもに見せましょう!
水泳が得意なら、水泳の時間に、サラッと子どもたちに泳ぎを見せましょう!
絵が好きなら、ご自分の絵を子どもに見せましょう!
サッカー経験者は、子どもとサッカーをしましょう!
パソコンが得意なら、超速タイピングを子どもに見せましょう!!
ある新体操経験者の先生は、体育のマット運動の際、それはもうホントに美しい実演を子ども達に見せていました。
子ども達から思わず「うお〜っ」って声が上がってましたね(笑)
明らかにリスペクトの眼差しでした。
担任教師へのリスペクトは、学級経営の安定を図る上で、とっっっても重要です!
得意を生かすべき、もうひとつの理由
担任教師が「得意」を生かすといい理由がもうひとつあります。
冒頭で述べた通り、担任自身が楽しく取り組め、自己肯定感も上がるからです。
教師もやはり人間。
楽しく取り組める方が、積極的にやれます。
それに、子ども達から「すごいな」って思われるのが分かると、嬉しい気持ちになれます。
例えば私の場合。
私は、バンドをしていた経験があり、ギターを弾くことができます。
ギターは「好き」だし、自分の「得意」だと思っています。
特別上手いわけではないんですが(笑)。
だから、音楽の時間や、朝の歌の時間には、たまに伴奏でアコースティックギターを弾いてます。社会科の時間には、重要語を覚えるための替え歌を作って、みんなで歌うこともあります。
繰り返しますが、ホント特別上手くはありません(笑)
でもそれで十分!
低〜中学年なら、
先生、すごーい!
次いつギター弾くんですかー!?
とか、素直に言ってくれることもあります。
ちょっと嬉しいですよね(笑)
自分が好きだから、ギターを持ち出すことは苦になりません。
一定のリスペクトを得られている感覚もあります。
自分の「得意」を生かすことは、自分にも、子ども達に対しても、いい影響を及ぼすんです。
これは、学校ならではの、「自分の力」の発揮方法でしょう。
私が一般職なら、突然ギターを持ち出すような真似はおそらくできません(笑)
皆さんにも、何かひとつ、「好き」で「得意」なもの、ありませんか?
一般職じゃ日の目を見ないようなご自分の特技も、学校生活のどこかでなら、きっと生かすことができます!
自分の「得意」を生かすと、さらに…!
学級経営上、学級担任の「得意」はしっかり生かした方がいいということはお分かり頂けたでしょうか。
この学級担任の「得意」は、さらに、思わぬメリットをもたらすことがあります。
詳しく解説しますね。
思わぬメリット①
思わぬメリットの一つ目は、保護者からの信頼を得られる可能性があることです。
教師が得意をアピールすると、保護者に伝わります。
すると、保護者と話す機会がある際に、
先生、サッカーがお上手だそうですね!
うちの子が、『先生、字がすごくうまい』って言ってましたよ〜!
と、言ってもらえることがあります。
これは結構大きいです。
なぜなら、子どもが、家庭で「担任の先生、○○がすごいよ」って話をしたってことだからです。
何がいいかというと、子どもが「担任に関するポジティブな内容の話をした」ところがいいんです。
親としては、子どもが担任のことを悪く言うと、正直心配になります。
反対に、子どもが担任について肯定的な話をすると、
「今回の先生は良さそうな人だな」
と思える材料になります。
子どもからの信頼が、間接的に、親からの信頼に繋がるんです。
また、「得意」が直接的に役立つことだってあります。
私は、バンド経験があったことから、合奏の指導がとても好きでした。
子どもが演奏しやすくなるよう、譜面を書き変えたり、編曲したりする作業も楽しくやってました。
その結果、学習発表会等で合奏を披露させると、おおむね保護者に好評でした。
指導したことについてお礼を言ってくださる方も。
自分の「好き」や「得意」が、少しでも保護者からの信頼に繋がったのかな?と思ってます。
思わぬメリット②
思わぬメリットの二つ目は、自分の価値が高まるということです。
例えば、サッカーが得意なら、
「体育の指導なら○○先生!」
と言われる人材になるかもしれません。
絵が得意なら、
「図工の指導は○○先生が得意だよ!」
と言われる人材になるかも。
このように自分の「好き」や「得意」を生かして、自分の付加価値を高めるのは、いいことです。
どんな仕事であれ、「○○ならこの人!」と思われる何かがあると、自尊感情が上がりますし、仕事も進めやすくなります。
自分の価値を高めることは、職業人として、大事なことだと思いますよ。
私自身は、音楽の指導や、儀式的行事の伴奏は、よく頼まれます。
大変だ!と思うこともあるけど、自分の力が人の役に立っていること自体は、嬉しいもんです。
自己実現って、人によっては、お金と同じかそれ以上に大事なものですもんね。
得意なものがない!というときは…
そうは言っても、得意なものなんかないよぉ…
とおっしゃる先生もいるでしょう。
そんな方は、何か一つ、子どもに勝って下さい。
腕相撲でもいいですし、足の速さでもいいです。
大人の力を使って、勝って下さい(笑)
若い方や、少しでも運動が好きな方なら、子どもたちと鬼ごっこするのがおすすめです。
少々本気出して走ると、
先生、はっや!
とか素直に言ってくれます(笑)
それで十分!
子どもからのリスペクトを得ることができます。
それでも手段が思いつかなければ、ゲームをして勝ちましょう。
有名なもので恐縮ですが、「30を言ったら負けゲーム」って知ってますか?
知らない方のために、簡単にルールを説明しますね。
・2人で交互に、1から順に数字を数える。
・いちどに言っていい数字は、3つまで。
・30を言わされたら負け。
というゲームです。
これ、必勝法があります。簡単に解説します。
ひとつめは、絶対に自分が29を宣言すること。次が30しかないので、勝ち確です。
ふたつめは、自分の番では「4の倍数+1」で止めるようにすること。29を宣言するための布石です。
正直簡単です。
しかし子どもは、この必勝法をほぼほぼ知りません(笑)
どんなに勉強ができる子相手でも、多くの場合、勝つことができます。
このゲームでさりげなく子ども達に連勝して、「先生すごーい!」って思わせることはできますよ。
スラスラいうと「何かある」って思われるんで、何の数字を言うか悩むフリとかするといいですね(笑)
おわりに
「芸は身を助ける」って言いますよね。
教師って仕事は、特にそうだと思います。
どんな芸でも、学級経営に生かせる可能性があります。
私自身は、専門的に学んだわけでも、超絶技巧を身に付けているわけでもない「音楽」が、こんなに教師としての自分を助けてくれるとは思っていませんでした!
きっと、皆さんにも、何か好きで、得意なものがありますよね?
人並み優れてなくたって、構わないんです。
もしかしたら、あなたの「好き」や「得意」が、子どもにとっても、保護者にとっても、自分にとっても、今後を変えていくものになるかもしれません。
ご自分の「好き」や「得意」は、出し惜しみせず、ガンガン生かしていきましょうね!
ではまた!
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