はじめに
こんにちは。
先生がた、毎日おつかれさまです。
突然ですが、こんなふうにお困りになったこと、ありませんか?
◯◯先生に相談しても、いまいち解決しない…
◯◯先生の話、わかりにくい〜
正直ありますよね。
しかし、知らず知らずのうちに自分自身が、そんな「よくない話し方」をしている可能性、ありませんか?
それは困るはず!
だから今回は、「職員室で信頼をなくす先生がやっちゃってる」話し方をご紹介します。
今回の記事を読んで下さった先生が、「業務上のコミュニケーション力」を、少しでも向上して頂けると嬉しいなと思います。
じゃ、これを書いてるりこぴんさんは、信頼されてるんですね。
誰どでも上手なコミュニケーションができてるんですね!?
と思われるかもしれませんが、
自分は、むしろ逆。
ホント我ながら、話の仕方がしどろもどろ。
気を抜くと「信頼をなくす話し方」をやっちゃいます(笑)
自分への戒めも込めて、今回の記事を書きたいと思います(笑)
ただし!今回のお話は、あくまでも「仕事上」の話です。
雑談で、仲良く楽しくお喋りするのが目的なら、また違うと思います。
あくまでも、教師が「お仕事モードで話す時」の考え方だと思って下さいね。
ではいきましょう!
信頼をなくす先生がやっちゃう話し方
お仕事で先生がやっちゃうよくない話し方には、共通点があります。
結論から言うと、以下の2つ!
- 質問に答えてない
- 自分の考えを言わない
この2つの行いがよくないのは、「相手への誠意が足りないから」です。
順番に解説しますね。
質問に答えてない
質問に答えてない先生、よくいます。
例えばで考えてみましょう。
◯◯先生、◯◯の提案文書、できました?
という質問をされたとしたら、どうこたえますか?
もちろん、
はい!できてます!
と答えるか、
いえ。まだできてません。
と答えるのかの、2択ですよね。
こんなふうに、聞かれたことに対してきちんと答えを言えてるかどうか、てことです。
できてますか?
馬鹿にすんなよと思った先生がほとんどでしょう(笑)
ただ、できてるわい、と心の中でつぶやいた先生こそ、読み進めていただきたいです。
日常生活で考えると?
日常生活の1シーンで考えてみましょう。
例えば、次のやりとりをご覧ください。
晩ごはん、何がいい?
うーん、さっぱりしたもんがいいなあ〜
この会話におけるBさん。
質問に答えてません。
「冷やし中華がいい」だとか「冷奴がいい」だとか具体的に言うことが、質問に答えるってことです。
質問に答えないのがなぜよくないかというと、「相手にストレスが溜まるから」です。
さっきの会話例だと、Aさんは、Bさんの考えを聞いても、
…さっぱりしたものって何だ?
と、考えを巡らせないといけません。
「考える」って行為は、非常〜にエネルギーを使います。
「考える」って行為はストレス。
「考える」って行為はエネルギーを使う。
大事なんで、覚えときましょうね。
エネルギーを使って考えた結果、メニューが具体的に決まらないので、Aさんはもういちど提案を迫られます。
きゅうりの一本漬けなんかどう?
Bさんが、
ええー、きゅうり?
とかイヤそうな返事をした日には、Aさんは完全にストレスマッハ。
今日の晩御飯はなかなか決まりません。
これ、日常生活でもあるあるだけど、仕事でもけっこうやっちゃうことがあるんですよね。
仕事上で考えると?
例えば、次のような会話。
◯◯先生、◯◯の提案文書、できました?
という質問に対して、
あ〜実はですね、◯◯のところをどうするか迷っててですね、昨年度は◯◯してるけど、今年度は◯◯したらどうかって、昨年度の申し送りがあるんです。
でも◯◯するとなると、◯◯という問題があって…
みたいな。
Bさんは質問に答えてないですね。
学校の先生って、大体世話焼きで親切な人が多いので、Bさんのように返事しても何とかなっちゃう事が多いんですが。
ただやはりBさんは、「出せますか?」と聞かれてるんだから、
まだ出せません。すいません。
と、まず質問に答えた方がベターですね。
その上で、
実は迷ってるところがあって。相談してもいいですか?
みたいに自分の話を始めた方がいいと思います。
なぜ人は質問に答えないのか
そもそも、なぜ人は、Bさんみたいに曖昧な受け答えをしてしまうのでしょうか。
それはズバリ、「保身に走ってしまうから」です。
先ほどのやり取りの場合、「出せない」というと、
という思考がよぎります。
だから、自分にとって不利益が出ないよう、保身のために「書類が出せない理由」から話し始めちゃうんですよね。
防衛本能だから、こんなふうに反応しちゃうのは、当たり前なんです。
自分が気を抜くと、すぐこれをやっちゃいます(笑)
自分を守ろうとしちゃうんですよね。
文書が出せないことによって困ってしまう、「相手」のことを考えていません。
言い訳からスタートするのは、自分可愛さからくる言動なんです。
「質問にきちんと答える」ってのは、「相手を大事にする」ってことと、イコールだと考えていいと思います。
先ほどのやり取りであれば、最終的には、
今日の○時までには出します。お待たせしてすいません。
など伝えることができると、相手への誠意が伝わりますよね。
ああ、大丈夫ですよ〜、期限は今日の帰りまでだから!
みたいに気持ちよく言ってもらえるんじゃないかと思います(笑)
2、自分の考えを言わない
自分の考えを言わない人は、信頼から遠ざかってしまいます。
具体的場面をもとに、考えてみましょう。
場面①:意見を求められた時
運動会の表現で使う曲、〜か、〜がよさそうですね。
どっちがいいと思います?
うーん、私はどっちでもいいですよ。
ありがちな会話ですが、Bさんの対応はあまりよくないですね。
もちろんホントにどっちでもいいのかもしれませんが、それでも、「自分は○○がいいなと思いました」と、直感でも答えた方がいいです。
なぜなら、考えを出すことが、話し合いの叩き台になるからです。
Aさんも他の人もどっちでもよければ、「じゃ○○にしましょ」ってスムーズに決まるかもしれません。
もしAさんに何かこだわりがあったとしたら、「○○も確かにいいですね。でも実は私は、△△にしたらどうかなあと思ってて…」と意見を聞けるかもしれません。
どっちにしても、仕事を進めるという点においては、
みたいな不毛なやりとりをするより、ずっと有意義な時間の使い方になると思います。
ただ、自分の考えを、ひとりよがりに突き通すのも間違い。
自分の考えを出しつつ、人の意見を受け入れられると一番ですよね。
「どっちでもいい」
「何でもいい」が、
その人なりの思いやりであること多いのは、よくんですけどね(笑)
場面②:相談する時
管理職や学年主任の先生に、行事の進め方について相談するとします。
例えばこんな感じ。
ご相談です。
来月の行事についてなんですが、◯◯がいいって先生もいれば、□□がいいっていう先生もいます。
どうすればいいですか?
経験の少ないうちは、こんなふうに「どうすればいいですか?」って聞いちゃうこと、しょっちゅうありますね(笑)
でも、これまたイマイチです。
なぜなら先ほどの例と同じく、「自分の考えを言ってないから」。
相談でしょ?
相手に意見を求めればいいんじゃないの?
と思うかもしれませんね。
しかし、はじめに述べたように、考えることって、とてもエネルギーを使うんです。
「どうすればいいですか?」は、相手に考えるエネルギーを使わせまくる、エネルギー泥棒がしょっちゅう使う言葉だと覚えておきましょう(笑)
だから、相談するときも、できる限り自分の考えを持ってから聞きに行きましょう。
今回の例で言うと、
ご相談です。
来月の行事についてですが、◯◯と□□、どちらのやり方で進めるか迷ってます。
どちらも賛否両論です。
自分は〜という理由で、◯◯で進めようかと思ってるんですが、どうですか?
と聞いてはどうでしょうか。
こうなると、相談を受けた管理職は、「どうすればいいか」ではなく、「○○というやり方でいいか」どうかだけを考えればよくなります。
「いいか、よくないか」判断するだけなので、使うエネルギーはずっと少なくなります。
もし「いや、△△の方がいいと思う」って言われても、凹む必要はないです。
相手の「考えるエネルギー」を節約させる、心配りができたんですから。
思い返せば私は、「どうすればいいですか?」を乱発していました(笑)
コミュニケーションの一環として聞くなら、いいと思うんですけどね!
先述した通り、先生って、思考停止で割と適当な相談をしても、親身になって受け答えしてくれる人が多いです。
だからこそ、数少ない「自分の考えを持てる人」になれれば、周りからの信頼につながると思いませんか?
おわりに
職員室で信頼をなくしちゃう先生が、「質問に答えていない」「自分の意見を言わない」ことが多い理由は、お分かり頂けましたか?
どちらにも共通するのは、「相手に目が向いているか、自分に目が向いているか」ということです。
信頼をなくしちゃう先生は、常に「自分のこと」を考えてます。
「○○って言うと、自分の評価が下がるかも」
「○○って答えると、周りから批判されるかも」
って。
けれど、信頼される先生って、常に「相手」「周り」のことを気がけてるんです。
だから、職員室で信頼を得るための根本的な考え方は、「相手意識を持つこと」だと言えます。
そのための具体的な行動が、
「質問に誠実に答える」
「自分の意見を述べる」
ってことですね。
自分の目の前にいる相手を、できる限り大切にしようと思うと、自然と言動も変わってくると思いますよ。
誠実な会話を心がけ、「信頼される先生」を目指しましょうね!
ではまた!
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