はじめに
みなさま、こんにちは。
日々の授業や生徒指導、おつかれさまです。
きっと今回の記事を見て頂いているということは、「いい先生になりたい!」と思われているのでしょう。
教員なら誰しも思うことでしょうけど、ホント素晴らしい心がけですね。
きっと、「いい先生」になるために、みなさん少なからず努力しておられると思います。
ただ、みなさん、いったい、どんな努力をされていますか?
夜遅くまで働くこと?
休日も使って仕事をすること?
もちろん、時間をかけて仕事をすることは、努力のひとつ。
それは間違いないです。
ただ、「何を努力するか」「どんな努力をするか」っていう、内容面だって大切です。
間違った努力をしても、なかなか力は伸びませんからね。
今回の記事では、私の10年間の担任経験をもとに、「いい先生になるために必要な努力の仕方」について解説します。
私自身、今後も「続けた方がいい!」と思える努力の仕方です。
「いい先生」を目指したいと思われる先生方、ぜひ最後までご覧くださいね。
「いい先生」を目指すためには
私が考える、「いい先生」になるための効率的な努力の仕方は、以下の2つ。
- 真似しまくること
- 本を読むこと
どういうことか、詳しく説明しますね。
真似しまくること
いい先生になるためには、真似しまくって下さい!
自分が「いいな」って思う先生の授業の仕方を、そっくり真似します。
自分が「いいな」って感じた他の先生の行動を、そっくり真似します。
徹底的に、真似しまくって下さい。
若くて経験の浅いうちは、特に。
個人的には、年齢を重ねても、年下の先生の「いいな」って思う行動はすぐさま真似するべきだと思ってます。
え?真似すんの?自分の頭で考えるのが大事なんじゃない?
と思われる真面目な先生もいらっしゃるでしょう。
しかし、真似することが、とても重要な努力のひとつだと考えるのには、理由があります。
理由1:うまくいく確率が高いから
単純に、うまくいっている先生の真似をすると、うまくいく確率が高いです。
どんな学級経営をすればいいんだろう?
どんな生徒指導をすればいいんだろう?
どんな授業をすればいいんだろう?
こうやった悩みは、先生たちなら、誰しもがぶち当たる壁だと思います。
しかし、悩みすぎることはオススメしません。
なぜなら、時間も気力も使うわりに、いい判断ができるとは限らないからです。
それよりもさっさと、自分が「いいな」と思う先生のやり方を真似して行動に移したほうが早いし、学びになります。
特にベテランの、毎年うまく学級をまとめ上げる先生の手腕は、長い時間をかけて形成された、高い技術です。実行する価値が、間違いなくあります。
うんうん悩むよりも、臆することなく真似しましょう(笑)
例えば、指導力の高い先生は総じて、子どもがざわついているときには説明をしません。
ざわつきが止むまで待ったり、静かにさせたりします。
この「集団への説明の仕方」は間違いなく、早めに誰かの真似をして、身につけておいた方がいい指導技術です。
自分が「真似したい先生」を、ぜひ見つけて下さい。
きっと1人か2人は、校内に自分が「いいな」「すごいな」と思う先生がいらっしゃるはず。
教師としての判断や行動に自信がない時、迷う時は、そんな先生たちの真似をしてみましょう!
真似をするのは、現場の先生の指導だけじゃなくていいです。
生活で触れる「いいな」と思ったものは、な〜んでも真似しましょう(笑)
例えば、説明の上手な芸能人や、youtuberの話し方は、そのまま真似しましょう。自分の説明力が高まるかもしれません。
本やネットで見つけた授業展開のアイデアや、自分に合いそうな学級経営の手立ては、すぐ真似してみましょう。下手な手立てを自分で考えるより、ずっと上手くいくはず。
今の時代、質の高いやり方を見つけることは、いくらでもできます。
考えるより、どんどん真似して下さい。
理由2:成長スピードが早まるから
どんどん真似する人は、ぐんぐん成長します。
色んないいやり方を、早めに吸収してるんだから、当然ですよね。
そもそも逆に、真似をしない理由って何でしょうか?
人のやり方を真似するなんて!
というプライドのせい?
しっかり自分の頭で考えないと!
という価値観のせい?
もしそういった理由で、ただ悩むことが多いなら、時間を無駄にしている可能性があります。
誰かに聞いたり、自分で調べたりして、いいやり方を真似してみる方が早いですよ。
例えば、大手自動車メーカーのTOYOTAだって、ライバルの自動車メーカーの優れたアイデアを真似して取り入れた車を開発しています。
なりふり構ってはいては、成長なんてできません!
質の高いやり方を自分のものにしておくと、教員生活で一生使える財産になります。
一生使える財産は、できる限り早めに手に入れておく方がいいですよね。
だから、悩む時間をたくさん取るより、どんどん質の高いやり方を真似して、財産を増やしていく方がいいんです。
私自身は、授業の進め方に困ったら、すぐに本を読んだり調べたりして、「あ、面白そう」と思ったやり方を即真似します。
今まで見てきて「いいな」と思った他の先生の授業を、自分でもやってみたり。
自分自身の引き出しが増えていっている実感はあります。
ただ、このように真似しても、たまに上手くいかないときがあります。
この時こそ、「考える」べき時です。
もしかしたら、自分には合わないやり方だったのかもしれません。
真似するタイミングが悪かったのかもしれません。
自分には合っていても、子どもには合わなかったのかもしれません。
原因を考えて、解決策を考えるんです。
そうやってトライアンドエラーを繰り返す内に、本当に自分に合ったやり方ができてきます。
最初っから、「自分のやり方でやりたい」とこだわりを持って、我流で突き通す人もいますが、それで成功するのは一部の天才肌の人たち。
普通の人が、普通以上に成長するためには、いいやり方を真似しまくるのが一番の近道なんです。
自分の色、オリジナリティを出すのは、その後。
徹底的に「いいな」と思う学級経営のやり方や、授業の流し方を真似しまくってから、自分に合った方法を見つけていって下さい。
本を読むこと
いい先生になりたいなら、たくさん本を読むことをおすすめします!
本を読むことは、直接的に、教員としての力に結びつきます。
ちなみに読む本は、教育系の本がいいと思われがちですが、何でもいいと思います。
小説でも、ビジネス書でも。
教員こそ、そんな本を読んだ方がいいかもしれません。
何でもいいから、本を読むことはおすすめ!
理由を解説していきますね。
楽しい授業ができるようになるから
本を読めば読むほど、楽しい授業ができるようになります。
なぜなら、「知的好奇心」をくすぐる授業づくりができるからです。
子どもが思う楽しい授業ってのは、「知的好奇心」をくすぐられる授業のことです。
授業の中で、「何で?」「そうなの!?」「へえ〜!」って思える要素が少しでもあれば、子どもは「楽しい!」と感じるんです。
本には、書いた人のエネルギーが詰まっています。情報の熱量が非常に高いです。
高いお金を支払って講演会に行かなくても、本を読めば手に入る質の高い情報って、山ほどあります。
教師が本を読めば、子どもに「へえ〜!」と言わせる知識を、手軽に手に入れることができます。
例えば、歴史の授業を進めていくとき。
教師がちょっとした豆知識・こぼれ話を話せるか話せないかでは、授業の面白さがぐんと変わってきます。
目の前の仕事はその場限りのものだったとしても、本を読んで得た知識は一生モノ。
どうせ休日に仕事をするなら、職場でしかできない仕事を平日に終わらせ、休日は読書にあてたほうが、今後の成長につながると思います。
文章力が身につくから
本を読むと、文章力が身につきます。
教員って、文を書く機会は結構多いです。
学級通信・学年通信や、通知表の所見、提案文書や子どもたちへのお手紙など、数え上げればキリがありません。文章力は確実に必要。
文章力の高さは、次の2つで決まります。
「いかに読んだか」と、「いかに書いたか」です。
教師生活してれば、否応なく「書く」機会は多くなります。
しかし、「読む」機会は、積極的に作らないとできません。
だから、ジャンルは関係なく、本を読む機会を自分から作ることが必要なんです。
本を読んで文章力が上げると、2ついいことがあります。
まずは、文章を書くスピードが上がることです。
スピードが上がると、余暇の時間が増えますし、他に必要な仕事に時間を充てられるようになりますね。
もうひとつは、説明力が上がることです。
文章力=説明力。
文章を上手に書ける人は、説明も上手です。
子どもたちに対して分かりやすく説明ができるようになりますし、職員会議でも手短に話を終えられるようになります。保護者に対する話の仕方が上手になり、信頼を得られるようにもなるかも。
自分にとっても、周りにとっても、得な力ですね。
本を読むことが、教師としての成長に大きな影響を及ぼすことが、ご理解いただけましたか?
おわりに
「いい先生」を目指すために必要な努力は、
- 真似しまくること
- 本を読むこと
の2つです。
この2つは、どちらも行うことで、相乗効果を発揮します。
ぜひどちらも取り組みましょう!
成長するために、長い時間をかけて必死に仕事に取り組むことも、時には必要です。
しかし、自己満足のためだけに長時間働いたり、目先の事しか考えない働き方をしたりすることを続けていると、自分自身は成長しません。
せっかく「成長したい!」という気持ちがあるなら、一生役立つ財産を、早め早めに手に入れる努力をしていきませんか?
私自身も、心がけていきたいと思う努力の仕方です。
一緒に取り組んでいこうと思う方がいると、嬉しいです。
ではまた!
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