はじめに
こんにちは。先生方、毎日お疲れ様です。突然ですが、
毎日元気に仕事行けてますか?
しんどいなって思いながら出勤してませんか?
正直なところ、「きつい」「しんどい」といった気持ちを抱えながら働いている先生は、少なくないでしょう。
ある調査によると、教員たちの自分たちの仕事に対するイメージとして、このような結果が出ているそうです。
やりがいを持って選んだ仕事のはずなのに、多忙さ・大変さの方が大きいと感じている教師が多いことが分かりますね。もっとみんな笑顔で働けたらいいのになって思います。
大変そうな仕事だと、自他共に認められているのは、間違いなさそうですよね。
この記事を読んでいただいているあなただけではなく、多くの人が頑張っている現状があります。
そこで今回は、
教師が「きついな」「しんどいな」と思った時に、少しでもその気持ちを和らげる考え方・行動をご紹介します。
私自身がメンタルを保つために10年近くやってきたことです。
様々なメンタルケアに関して書かれた書籍にも、おおむね同じような対処法が書かれてありました。また、知り合いの臨床心理士に聞いた話も織り交ぜています。少しでも気持ちを楽にしたいなと思う先生方、ぜひ最後までご覧くださいね。
「きつい」と思った時に、メンタルを保つには
まずは結論から。きついときは、基本こんな流れで対処します。
1、自己対話する |
2、今後の作戦を立てる |
3、自分をなぐさめる |
先に言っておくと、正直なところ、落ちたメンタルが劇的に改善するということはないと思います。
そんな方法は、おそらくありません。
ただ、何もしないよりは、じわじわメンタルが上向く実感があります。
詳しく解説していきますね。
1、自己対話する
「きつい」「しんどい」ときは、まず自己対話しましょう。
自己対話をする目的は、自分のメンタルを脅かす敵の姿を、具体的にすることです。
何に対して「きつい」と思っているのか、どんなことを「しんどい」と思っているのか、自分自身に聞いてみて下さい。
さらに、「なぜしんどいのか」「どうしんどいのか」考えます。
過度なストレスは、自分のメンタルを脅かす強大な敵です。
やっつける必要があります。
ただ、敵の情報があまりない状態で戦いを挑むのは、苦戦しそうですよね。
まずは自己対話を通して、自分のメンタルを脅かす敵の情報を、しっかり把握しようということです。
敵の姿は、分かっているようで、分かっていないことが多いです。
具体的に話をしていきます。
まず、
何がきついの?
と自分に聞いてみましょう。
そして例えば、
「自分の学級に対して、『○○ができてない』『○○の指導はきちんとしてるの?』といつもダメ出しをしてくる先生がいてきつい」
という答えが返ってきたとしましょう。
理由は1つや2つじゃないことも多いと思います。
ここまでは無意識にやっている人も多いかもしれません。
ただ、ここからさらに、「なぜ」「どうして」きついのか自分に聞いてみます。
紙に書き出した方がいいという人もいますね。
自分はよく、車の中など一人のときに、脳内でやってます。
思いつく限り、言葉にしてみましょう。
「毎日のように自分の学級のことを悪く言われるからいやだ」
「言い方が嫌だ」
「自分だって、できることはやってるのに」
「自分は嫌われているのだろう」
「自分は『できない教師』だと思われてるのかもしれない」
「自信を持って指導できないのがきつい」
きっと、「なぜ」と聞くと、思った以上にたくさんの感情があることに気づくと思います。
このたくさんの感情が、自分のメンタルを脅かす「敵」の正体です。
このように自分に問いかけていくと、
「自分の学級のダメ出しをされること」そのものだけでなく、
「できない教師だと思われること」がしんどいんだと感じるかもしれません。
その場合、もしかしたら、
そっか、俺、思ったよりプライド高いんだなあ
とか自分で気づきを得られるかもしれません。
ここまで考えていくと、かなり自分のメンタルを脅かす敵の正体が分かってきます。
人は、正体が分からないものに、より不安や恐怖、気持ち悪さを感じるもの。
反対に、自分への問いかけを通して敵の正体をはっきりさせると、ほんの少しだけ胸のつかえは取れるんです。
ここで大事なのは、そう感じてしまう自分のことを、しっかり認めてあげること。
別に誰が聞くわけでもないから、批判する人なんかいません。
自分の感情は自分そのものです。
「しんどい」と思う自分を、否定しないようにしましょう。
自分自身は、自分の味方でいてあげて下さい。
大抵「しんどい」と思う時って、自己嫌悪の気持ちもあることが多いですからね。
行動の反省はしたとしても、気持ちの否定はしなくて大丈夫。
2、今後の作戦を立てる
敵の情報がわかったのなら、それを踏まえて、今後の作戦を考えましょう。
明日からでもすぐにでもできるような、「具体的行動」を考えることが大事です。
落ち込むだけでなく、何かできることを行動に移した方が、ストレスが減る可能性は上がります。
「落ち込む」という行為は、どうしてもやってしまいますが、ストレスが高まっている状況を変える手段にはなりません。だから、きついとき、しんどいときこそ、落ち込む時間を、今後の作戦考案に使うべきです。
具体的に、先ほどの例をもとに考えていきます。
「自分の学級に対して、『○○ができてない』『○○の指導はきちんとしてるの?』といつもダメ出しをしてくる先生がいてきつい」
状態だったとしましょう。
この状況の具体的な改善策として、例えば自分なら、以下のような行動を考えます。
- むしろ自分から、その先生に質問する
- 仕事を「教室でする」「持ち帰る」などして、接点を減らす
- ネットや本で自ら学級経営を学び、理論武装しておく
- 管理職に相談する
- パワハラまがいの言動は録音を検討する
- 病休の取得を検討する
相手がどんな人かとか、自分自身のしんどさ具合とかで、どれを行動に移すかは変わってくるでしょう。
ただ、こうやって行動の選択肢ができると、暗闇だった道に、少し光が差します。「落ち込む」ことは負のエネルギーですが、「今後の作戦を考える」ことは正のエネルギーですから。
このときに大事なことは、自分自身のプライドとか、周りからの目とかは気にしないことです。自分を守ることを一番に考えて、様々な作戦を打ち出しましょう。
「ストレス」という敵を倒すための作戦は、多ければ多いほどいいですから。
繰り返しになりますが、どの作戦を選ぶかは、後で考えればいいです!
選択肢を作る、ってのが大事なことです!
作戦を立てた後は、自分で選んだり、人に相談したりして、行動に移しましょう。
逆境で考えた行動が、自分の力や考え方を高める機会になることは、よくあります。
身を守るためなら、お休みを取ることも必要です。
3、自分をなぐさめる
最後は、自分をなぐさめましょう。
なぜなら、あなたはすでに、頑張っているからです。
ここまでご紹介した「自己対話」「今後の作戦を考える」をしたならば、尚更力を振り絞っただろうと思います。
自分で自分のことをなぐさめましょう。
そのためには、自分が「うれしい」「楽しい」と思うことを知っておくことが必要です。
自分が少しでも「うれしい」「楽しい」と思えることができる時間を確保しましょう。
運動が好きなら、運動の時間を。
読書が好きなら、読書の時間を。
映画が好きなら、映画鑑賞の時間を。
食べるのが好きなら、美味しいものを食べる時間を。
友達と出かけたり、食事したりするのもいいかもしれません。
自分が「好きなこと」を知っておくことって、結構大事です。
だって、他人が、自分の望んだなぐさめ方をしてくれるかどうかは分からないですからね。
相手が恋人でも、家族でも、分かりません。
そもそも自分の機嫌を他人に取ってもらおうと、期待するのがよくありません。
自分のなぐさめ方は、自分が知っておくのがいいんです。
落ち込んだり、ストレスが溜まったりしているときは、意識的に、自分が好きなことをしましょう。
個人的には、「何してる時が楽しい?」って聞かれて、返答に困ったり、悩んだりする大人、結構多いなと感じます。自分を喜ばせる方法を、自分で理解してないってことだから、勿体無いです。
私は運動したり、美味しいもの食べたり、楽器を演奏したりするときに楽しいと感じます(笑)
きついな、しんどいなってときは、十分頑張った自分を労って下さいね。
そして自分が好きなことをして、自分を喜ばせてあげましょう!
おわりに
きついな、しんどいなってときにやることは、今回ご紹介した通り。
1、自己対話する |
2、今後の作戦を立てる |
3、自分をなぐさめる |
以上のことを行なって下さい。
自分のメンタルを、少しでも自分で整えることができると思います。
大切なことは、「落ち込む」「不機嫌になる」だけで終わらせない、ってことです。
今後の行動の選択肢を持ち、自分で自分を喜ばせれば、少しでも道は開けます。
ただ、頼れる人がいるときは、大いにその人を頼りましょう(笑)
学級担任の場合、自分がメンタルが落ちている時は、そのまま学級に悪影響が出るのも心配なところ。
学級担任の笑顔は、学級の安定感や、安心感を生みますから。
「きつい」「しんどい」ときは、他の仕事を削ってでも、自分のメンタルケアに時間を割くべきです。
人間関係の悩みで、どうしても打開策が見えてこないときは、逃げることを選択肢に入れましょう。再起不能になってしまう前に!
逃げることだって、時には勇気がいります。
卑怯な行為や、臆病な行為だとは、限らないんです。
「きついな」「しんどいな」って思うことは、教職についていると、正直多いもの。
だからこそ、自分自身とよく話し合いながら、自分を喜ばせたり、なぐさめたりしてくださいね。
少しでも笑顔になって、子どもたちの前に立てるように!
ではまた!
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