はじめに
こんにちは。
りこぴんです。
いきなりですがみなさん、
AIに興味はありますか?
興味はあるんだけど、どんなものなのか、どんなふうに使うのか、さっぱりだよ……
って方は、けっこう多いのではないでしょうか。
私もちょっと前までは、そんなAI音痴のひとり。
『なぜさっさと使わなかった?』と過去の自分にデコピンしたい気持ちです。
そんな中。
Appleが次世代のAI技術「アップルインテリジェンス」を導入し、日常生活や仕事の効率を大幅に向上させると発表しました。
うまく実装され、教員がある程度活用できれば、現場の業務が大改革する(かも)しれません。
少なくとも、その可能性があります。
本記事では、Apple製品大好きで、教育現場でもがっつり活用している私が、
・アップルインテリジェンスとは何なのか?
・教育現場にどう役立ちそうなのか?
できるだけわかりやすく解説します。
ぜひ最後までご覧くださいね。
アップルインテリジェンスとは
アップルインテリジェンス(Apple Intelligence)とは、Appleが開発したAI技術です。
頭文字を略して『AI』って、面白いですよね。
この技術によって、日常的な作業が効率化・自動化されるとのことです。
特に注目すべきは、すべての処理がオンデバイスで行われるところ。
情報処理がネットを介さないので、データの安全性が高く、個人情報が外部に漏れる心配がありません。
具体的な主要機能
アップルインテリジェンスは、これまで手動で行っていた複雑な作業を、自動化してくれるようになります。
しかも、ご紹介する機能は、ChatGPTと連携されるため、高い品質であることが期待されます。
ChatGPTとの連携は、アップルインテリジェンスの大目玉。
【ChatGPTとは?】
OpenAIが開発した、人間のような会話や文章生成、質問回答、要約などができるAIアシスタント。
高度な文章生成や情報整理が可能となるでしょう。
かんたんに、その主要機能を紹介します!
読む・書く
文の構成、要約
アップルインテリジェンスは、キーワードや内容、読ませる相手を想定させれば、自動で文章構成してくれます。
逆に、読むのに時間がかかりそうな長い文章やレポートは、AIが瞬時に解析し、要点をかんたんにまとめてくれます。
読むのも書くのも、とても手際よくできるようになりそうです。
音声の要約、文字起こし
授業や会議の録音データを、すばやく文字化してくれるとのこと。
内容を記録する手間が省けます。
また、音声データから要点を抽出して、さらに短い要約も生成できます。
会議や講義の内容が、あとでわかりやすくなりますね。
緊急メッセージの優先表示、返信の生成
メールやその他アプリの通知の際に使われる機能です。
緊急性の高いメッセージは、自動的に優先して表示されます。
しかも、メッセージに対する適切な返信文は、AIが生成してくれます。
重要な連絡を見逃したり、対応し損ねたりすることがなくなるでしょう。
画像生成
テキストやスケッチを入力するだけで、AIがそれに基づいた画像を自動生成してくれるそうです。
おたよりに使う画像素材を探し回ったり、授業で使う図をイチからつくったりする必要がなくなります。
簡単なムービー作成
写真や動画の素材を組み合わせ、短時間で簡単にムービーを作成できます。
素材を選びさえすれば、自動でいいシーンを選んで、いい感じのBGMでまとめてくれます。
写真や動画の素早い特定
大量の写真や動画の中から、特定のシーンや人物の写真を、瞬時に検索・特定できるようになります。
報告書作成や、行事の記録・振り返りがとても楽になります。
卒アルの写真選定にも役立ちそう。
Siriの進化
音声アシスタント『Siri』が、アップルインテリジェンスの導入によって進化するとのこと。
かんたんに詳細を解説します。
文脈を理解できる!
会話やテキストの文脈をより深く理解し、話し手の意図を正確に把握するようになります。
たとえば、
ここから◯◯駅まで……、あっ、ちがった、△△駅まで、どれくらいかかる?
みたいに、言い間違いや言い直しをしたとしても、きちんと意図を汲み取り、回答してくれるそうです。
アプリをまたいだ作業の補助
Siriが、異なるアプリ間での操作もスムーズに行うようになります。
しかも、画面に表示されている情報と、音声からの情報を、同時に処理できるそう。
たとえばメッセージで、
『◯月◯日、△△で会議』
と連絡がきたとき、
この予定をカレンダーに追加して!
と頼めば、Siriはメッセージアプリに表示されている会議のことだと認識し、別のアプリであるカレンダーアプリに予定を追加してくれます。
生身の人間に話しかける感覚で使えそうですね。
ChatGPTとの連携
ChatGPTとの連携により、音声アシスタントによる操作も全体的にレベルアップされます。
Siriに質問するだけで、わかりやすく整理された情報を提示してくれたり、いくつかのアイデアを出してくれたりするでしょう。
これがいちばん役立ってくれそうなので、あとでくわしく解説します!
プライバシーが強固
Appleは、プライバシー保護を最優先にしているとのこと。
プライバシー保護は、他社よりも強調している印象です。
先述の通り、アップルインテリジェンスの処理は、サーバーを介さず、デバイス上で行われます。
つまり、個人データがインターネット上に送られることがありません。
高度なAI機能を安全に使用することができます。
すべて無料!
これらのAI機能は、AppleのOSの更新により、無料で利用できるようになります。
新たなソフトウェアを購入する必要はありません。
対応のApple製品を使ってさえいれば、高度なAI機能を、だれもが使えます!
ここは、さすがApple。
ただし、使えるのは早くても2025年以降
アップルインテリジェンスは、まず英語版がリリースされます。
日本語対応は、早くて2025年以降になるそう。
実装まで、もうすこし時間がありますね。
使用感がホントのところどうなのかは、未知数です(笑)
教員が仕事に活用するメリット
アップルインテリジェンスが、高機能なAI技術であることはご理解いただけたでしょうか。
ここからは、教育現場でどんな活躍をしてくれそうなのか、私の考えを解説していきます。
妄想も含まれますが、大外れはしてないはずです!(笑)
おたより・連絡文の作成爆速化
アップルインテリジェンスは、学校からのおたよりや連絡の作成を瞬時に行ってくれるでしょう。
定型文や行事案内を自動生成し、簡単に内容をカスタマイズできるため、時間を大幅に節約できるようになると思われます。
業務用PCの横に、iPadやiPhoneを置いておけば、手軽に文章生成を行えるはず!
文書作成・校正爆速化
提出物や通知文の校正をAIが自動で行い、誤字脱字や文法ミスをすぐに修正します。
大切な書類やレポートを、短時間で正確に仕上げることが可能です。
教員ならわかると思いますが、文書のチェックって、けっこう時間をとられる仕事です。
最終チェックは人の目が必要にしても、大まかなチェックをAIに任せれば、かなりの時間が浮くでしょう。
メール連絡爆速化
保護者や同僚へのメール連絡も、アップルインテリジェンスが文面を自動生成してくれるため、忙しい時でもすばやく対応可能です。
下手に教員がばたばたと文を考えるよりも、丁寧でわかりやすい文になると思われます。
何かしら校外との連絡が必要な仕事を担っている人や、管理職には、かなり嬉しい機能なのでは。
写真選定の爆速化
教員って、意外と写真を探す機会が多いですよね。
AIなら、行事や授業中に撮影した写真やビデオの中から、特定のシーンや人物をすぐに見つけ出してくれます。
報告書やプレゼンの資料作成がとても楽になりそうです。
授業準備の爆速化
Siriが超進化することで、授業を考えたり、準備したりするときも助けになってくれるでしょう。
たとえば、
『ごんぎつね』を、子どもが夢中になるような授業にするためには、どうしたらいい?
と聞けば、きっと数々の素晴らしい実践をもとに、具体的なアイデアを出してくれるようになるはず。
AIの案をただ真似したらよいとは思いませんが、少なくとも優良な叩き台をいくつか提案してくれるようにはなるでしょう。
AIの案をもとに、どう実際の授業に活かすかが、腕の見せどころになるのかもしれません。
児童や保護者にムービープレゼント
何らかの節目や、行事の際に、児童たちの記念ムービーをつくったことがある先生は多いのでは?
こういった動画作成も、アップルインテリジェンスがやってくれます。
学期末や特別な行事の際に、児童の活動をまとめたムービーを簡単に作成し、保護者に配布できます。
子どもたちの動画作成は、
『したいと思っているけど、時間がなくてできない』
『大変だからやめとく』
って思ってる先生がたくさんいるはず!
しかし手軽にできるなら、しようと思う人が出てくるのではないでしょうか。
Appleの機能だからこそ、いい!
ここまで、アップルインテリジェンスの主要機能や、教員ならではの活用を想定してお話ししてきました。
しかし念のために付け加えておくと、ここで挙げた多くの技術や活用例は、すでに存在するものです。
たとえば文の生成は本家のChatGPTを使えばすぐにでもできますし、デザインや画像生成はCanvaなんかが得意。
無料の範囲で十分使えるので、私はかなりお世話になっています。
やろうと思えば、今できることも多いです。
ただ、アップルインテリジェンスが実用レベルになれば、よりAIが身近になるのが期待ポイント。
『誰もが』『手軽に』AIを活用できるようになるんじゃないしょうか。
教育現場でのAI活用のハードルが、ぐっと下がるだろうなあとワクワクしています。
私のまわりでは、iPhoneを使ってる先生、めちゃくちゃ多いので(笑)
それにしつこいですが、個人情報保護に力を入れているのもグッドですよね。
おわりに
アップルインテリジェンスは、教員の業務をぐぐーんと効率化し、教育現場での作業負担を軽減することが期待されます。
教員の仕事のアナログ度はとっても高いです。
文書や資料の作成なんかは、大きく効率化される可能性があります。
もし教育現場に、一台でも二台でもいいから、アップルインテリジェンスを搭載した校務用iPhoneやiPadがあったなら……。
個人情報を十分に保護しながら、みんなが手軽にAIを活用したデスクワークを進められるようになるかもしれません。
働き方改革を大いに推進できるでしょう。
それに、これまで事務仕事にあてていた時間を、子どもとのコミュニケーションの時間にあてられるようになると思います。
教員の仕事は、机に向かうことじゃなく、子どもたちと向き合うことだと、私は思っています。
もちろん今申し上げたような、職場全体でAIを導入するような形は、まだ夢物語かもしれません。
でも個人レベルでなら、今の段階だって十分活用可能。
2025年以降、この技術が普及すれば、教育現場に革命が起きるかもしれません。
ちょっとワクワクしてきませんか?
以上、長くなりましたが、教育現場でのアップルインテリジェンスの活躍に期待する私の考えでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた!
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