はじめに
こんにちは。
りこぴんです。
みなさん、

仕事を効率化したいなあ。



学級をもっとよくしたいなあ!
って思いませんか?
今回は、「学級担任」や「授業をメインで進める方」に向けた記事です。
学級や授業をある程度安定させるために、
学級経営上、「これはやめとけ」10選!
をご紹介します。
私には、10年ちょっとの小学校担任経験があります。
幸運なことに、すべての学年担任を経験済みです。
年度途中で、他の先生のクラスを引き継いだ年もありました。
ある程度は参考になるお話ができると思います。



自分の失敗も踏まえて(笑)
学級経営は、目の前の子どもたちのために、最優先で取り組むべき仕事です。
そして教師にとっては、いわば「真の時短・効率化術」。
不必要な生徒指導・保護者トラブルを回避できれば、時間を生み出すことができますからね。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
では、いきます!
大前提:学級経営に唯一の最適解はない
本題に入る前に、大前提から。
10年以上担任をしてきましたが、
学級経営に「唯一の最適解」はない
と感じています。
なぜなら、人対人の仕事だからです。
それに、



昨年度はうまくいったのに、今年度はうまくいかない……
なんてことはザラ。
その逆も然りです。
当たり前だと思います。
担任だって子どもだって、個性がありますし、気持ちの持ちようも毎年違うでしょう。



私も、その年その年で試行錯誤してきました。
ただし、
どの学級を見ていても「これはやめといた方がいいな」と感じることはあります。
- 子どもが落ち着かない
- 学級経営が苦しい
このような状態の教室には、ある程度共通点があるからです。
つまり、意図的にそれらを回避すれば、学級経営を軌道に乗せられる確率は上がります。
最適解を探す前に、まずはNG行動を知っておこう。
そんな趣旨です。



前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
学級経営上、「これはやめとけ」10選!
結論からいうと、私が考える「これはやめとけ」は以下の通りです。
- 1、授業時間を伸ばす
- 2、小さな約束を守らない
- 3、謝らない
- 4、個人指導に時間をかけすぎる
- 5、床や棚に放置されているモノをそのままにする
- 6、机や椅子を乱雑に置かせる
- 7、長蛇の列を作らせちゃう
- 8、宿題プリントをたくさん出す
- 9、雑談しない
- 10、褒めない・感謝しない
順番に解説していきます。
1、授業時間を伸ばす
NG行動その1は、平気で授業時間を伸ばすことです。



あっ、チャイムなっちゃった!
けど、ここで終わると中途半端だなあ。
まとめまで書いてくださいねー!
……やりがちですよね。
しかし、子どもにとってはありがた迷惑でしかありません。
きちんと終わってあげましょう。
子どもたちにとって、遊び時間や休憩時間はとても大事です。



なんなら、この時間のために学校に来ている子もいますから(笑)
ここを平気で削り続けると、確実に反感を買います。
基本は、無理やりにでも時間内に授業を終わらせる。
どうしても中途半端になるなら、別の時間で処理する。
安易に休み時間・休憩時間を奪うことは、避けた方がいいです。
反感が積み重なると、学級経営は確実に苦しくなります。
2、小さな約束を守らない
NG行動その2は、小さな約束を守らないことです。
具体的には、こんな場面。
- 「今度◯◯しようね!」と言っていたのに、しない。
- 「昼休みは一緒に遊ぼうね!」と言っていたのに、遊ばない。



怒涛の日々が続く学校生活では、ありがち。
ただ、これを積み重ねると、少しずつ子どもの反感が生まれます。
「あの先生は、言ったことはやる。」
この前提があるだけで、
穏やかな先生であろうと、厳しい先生であろうと、
指導は格段に響きやすくなります。
勢いや感情で、やるつもりもないことを口にするのは控えましょう。



学級経営というより、「人として大事なこと」かもしれませんね。


3、謝らない
NG行動その3は、「謝らないこと」です。



子ども相手に謝れない先生、意外といます。
前項で「小さな約束は守るべし」と書きましたが、
急な生徒指導や打ち合わせなど、不測の事態で守れないこともあります。
そんなときは、いさぎよく謝った方が吉です。
「ごめん!◯◯、忘れてた!」
「◯◯があって、ちょっと遅れました。申し訳ない。」
子どもは、ちゃんと見ています。
普段から誠意を見せていれば、大きな不満にはなりません。
逆に、こちらに落ち度があるのにごまかしたり、子どものせいにしたりすると、
一気に学級の雰囲気が不穏になります(笑)
謝るときは謝る。
その姿を、教師自身が見せましょう。
4、個人指導に時間をかけすぎる
NG行動その4は、個人指導に時間をかけすぎることです。
真面目で丁寧な先生ほど、やりがち。
個人指導自体は悪くありませんし、必要な場面も多いです。
ただ、その間に他の子たちを放置してしまうのは問題なんですよね。



私自身、一部の子に時間とパワーを割きすぎて、全体との関わりがおろそかになり、痛い目を見た経験があります。
どうしても個別の指導や聞き取りが必要な場合は、できる限りサクッと終わらせる工夫を。
授業中に行う場合は、
- 「ちょっと時間をください」と伝える
- 待っている間にやることを指示する
などして、
「みんなのことも気にかけているよ」というメッセージを添えるのがおすすめです。
一部の子より、まず全体。
「木を見て森を見ず」は、学級経営では悪手。



覚えていて損はありません。
5、床や棚に放置されているモノをそのままにする
NG行動その5は、床や棚に放置されているモノを放置することです。
床や棚に個人の持ち物が置きっぱなしだと、教室は一気に雑然とします。
雑然とした空間では、教師も子どもも落ち着きません。
わかりやすい例が、雑巾です。
「なんだか落ち着きがないな」と感じるとき、高確率で誰かの雑巾が床に転がっています。
意味もなく置かれているモノがあれば、
一度片付けさせる。
誰のものか尋ねる。
共用部だから、丁寧に使おうね
と伝えれば、多くの子は納得します。



駆け出しの頃の私は、我ながら汚い教室でした(笑)
同じ理由で、「落とし物ボックス」を常設するのもあまりおすすめしません。
管理されないモノが増える一方だからです。
落とし物は、その場で「これ誰の?」と聞く。
見つかればよし。
見つからなければ、処分か貸出用ストックへ。


6、机や椅子を乱雑に置かせる
NG行動その6は、机や椅子を乱雑に置かせることです。
許容してしまうと、教室環境は整いません。
前項と似ていますが、
「子どもが落ち着かないな」と感じるとき、多くの場合、机や椅子は乱れています。
机は、ある程度まっすぐに並べる。
離席時は、椅子を机の下に入れる。
指導する側には少し根気が必要ですが。



経験上、十分にやる価値があります。


7、長蛇の列を作らせちゃう
NG行動その7は、教室内で長蛇の列を作らせてしまうことです。



丸つけの場面などで、ありがちですね。
「並んで待つだけ」の時間は、とてももったいない。
子どもは暇になると、よからぬことをしがちですし、
友達同士のトラブルの原因にもなります。
教室内の長蛇の列は、百害あって一利なしと心得ましょう。
対策は、割とあります。
- 丸つけは、大問ごとに小まめに持って来させる
- その場で個人指導をやりすぎない
- 教師の元に来させるのは、指示したときだけ
- 自己採点や交換採点を取り入れる
- 教師が机を回りながらチェックする
無駄なトラブルを減らせるので、おすすめです。
8、宿題プリントをたくさん出す
NG行動その8は、宿題プリントをたくさん出すことです。
ポイントは「プリント」であること。



学力を伸ばさなきゃー!
って、ついプリントを多めに刷って宿題にしてしまうこと、ありますよね。
気持ちはわかりますが、
- 準備の手間
- 回収の手間
- チェックの手間
が爆増します。
手間が増えると、教師側の余裕がなくなり、他の指導に手が回らなくなります。
未チェックのプリントの山を前に、途方に暮れた経験、ありませんか?



私はあります(笑)
ドリルを繰り返し解かせてもいい。
教科書の補充問題をノートに解かせてもいい。
手に余るプリントを増産し続けるのは、やめちゃいましょう。
提出物は、子どもにとってもシンプルな方がいいです。
9、雑談しない
NG行動その9は、雑談をしないことです。
雑談は、信頼関係づくりへの投資。
5分休みに、子どもたちの他愛もない話に耳を傾けてみる。
授業中に、ちょっとした世間話を挟んでみる。
それだけで、距離は縮まります。
雑談をしないということは、「あなたとは最低限の付き合いしかしませんよ」という姿勢の表れ。
これは、同僚との関係にも言えますね。



ぜひ、どうでもいい話をたくさんしてください(笑)
10、褒めない・感謝しない
NG行動その10は、子どもを褒めないこと、感謝しないことです。
大事だと分かってはいても、
気づけば叱ることばかりになっていないでしょうか。
子どもが学級や学校の仕事をしてくれていることを、「当たり前」にしてしまっていないでしょうか。
指導の核は、やっぱり「認めること」です。
「◯◯、助かったよ。ありがとう。」
「おお〜、◯◯してくれたんだ。ありがとう。」
「◯◯できたの?すごいね。」
言葉にして伝えることで、
子どもの存在そのものを認めることになります。
「否定」の言葉が多い教室は、どうしても落ち着きません。
だからこそ、肯定的な言葉は、教師から意識して使うべきだと思います。



これも、学級経営というより、人として大事なことかもしれませんね。
おわりに
長文になりましたが、いかがだったでしょうか。
私が考える「これはやめとけ!」10選は、
- 学級経営に長けたベテランが、やっていなかったこと
- 私自身が失敗してきたこと
でもあります。



子どもが落ち着かないときの、初期対応のヒントとして、少しでも参考になればうれしいです。
一人でも多くの先生が、
子どもたちと笑顔で働けますように。
では、また!








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