はじめに
こんにちは!
りこぴんです。

地方で小学校教員をしています。
今回は、ビル・パーキンスさんの『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』という本を読んで感じたことを、小学校教員の視点からまとめたいと思います。
なかなかインパクトのあるタイトルですよね。
結論から言うと、
- 家計管理や資産形成に取り組んでいる人
- 日々、仕事に邁進する人
はぜひ読むべき一冊だと感じました。
くわしくまとめていきます。
お金は、使うべし
本書のメッセージはとてもシンプル。
お金は貯めるだけじゃだめ。
人生のいろんなタイミングで、価値ある経験に使っていこう
というもの。
終始、経験にお金を使うことの大切さを語りかけてくれます。



私たちは、夫婦で資産形成に取り組んでいる途中です。
子どもがふたりいるため、将来的な教育資金の確保は必須。
家計を見直し、夫婦共にインデックス投資や高配当株投資を行っています。
で、そうやって投資のために出費を抑えようとしてると、
- これもったいないな
- ◯◯にこんだけお金払うの!?
みたいな、「お金を使うことへの拒否反応」が出ちゃいます。



資産形成に取り組む人、あるあるじゃないでしょうか。
しかしそうじゃないんですよね。
DIE WITH ZEROを読むと、「お金を使うことの大切さ」を再確認できます。
やっぱり、育休はとってよかった
私は昨年度、一年間の育休を取りました。
正直最初は、
収入が減るのは不安…!
という気持ちがかなり大きかったです。
しかし結果として、かなり満足感の高い選択ができたと、自信を持って言えます。
手当が出るとはいえ、1年ものダブル育休を取得すると、世帯収入は数百万円のマイナスになります(そのぶん復帰後の住民税・所得税はともに減額されますが)。



我が家のように賃貸物件暮らしだと、家賃補助もマイナスされちゃいますからね。
このインパクトは結構大きくて。
せめて時短勤務なら、家賃補助は出る。時短にするか……?
なんてことも考えました。
しかし繰り返しになりますが、やはり一年間思い切って休みにしてよかったです。



時短とはいえ、働くのであれば、それなりに仕事にも心を費やしていたでしょうから。
幼い我が子と思いっきり過ごせるのは、ほんの一瞬。
DIE WITH ZEROを読んで、改めて「育休とってよかった」と感じました。
減った収入や、仕事での経験以上の、貴重な体験ができたと思うからです。
自分が嬉しいことにも、お金を使う
この本を読み終わった後から、「自分が好きなこと」にはきちんとお金を使ってみようかな、と思うようにもなりました。
たとえば私は、美味しいものを食べたり、体を動かしたりすると、幸福感を感じます。
好きなガジェットを使うときは、テンションが上がります。
こうした「好きなもの」に対しては、多少お金をかけた方が、自分の心が満たされるはずなんです。
自分の心が満たされていれば、家族や同僚の教員、学級の子どもたちにも気持ちの余裕を持って接することができるでしょう。
親や教員など、子どもと接する大人こそ、意外と「自分を満足させること」には意識してお金をかけた方がいいのかもしれません。



結果的に、自分も周りの人も、双方いい思いをするわけですから。
もちろん、度を越した浪費はよくないですけどね(笑)
教員としてのマインド形成にもGOOD!
本書は、教員としてのマインド形成にも向いていると思います。
将来のために勉強させたり、何らかの力をつけさせたり、ということも確かに大事でしょう。
しかし、子どもたちには、たくさん「今しかできない経験」をさせることも、同じくらい大事ではないでしょうか。
友達どうしで何かに取り組んだり、笑い合ったり、学校でしかできないような経験はたくさんあると思います。



それがもしかしたら、目の前の子どもたちの大切な思い出になるかもしれません。
「将来のために今は我慢」という考え方も必要ですが、「今だからこその体験」や「嬉しい思い出」も同じくらい大切だよ、と伝えていきたいなと思います。
そのために、楽しく学校生活を送れる雰囲気づくりはやっていきたいですね。
ただし:貯蓄だって大事
とはいえ、貯蓄や抑制も大事だと思います。
家計管理し、出費をコントロールし、将来に備えることは、私たちのような子持ち世帯にとって大事なことだと思います。
- 浪費だらけ
- 無駄な出費だらけ
の家計状況で、



お金は使ってナンボだ〜!
って考えてしまうと、経済的にゆとりがなくなってしまうでしょう。
将来への不安も募るばかり。
結果的に、「今」を存分に楽しむこともできなくなります。
稼ぎ、資産形成で将来への準備をしつつ、「今」を充実させるためにも浪費していく。
そんなバランス感覚が大事なんだと思います。
私は、育休中の無収入期間を経たことで、節約思考寄りになっていると感じるところ。
しかし夫婦ともに稼ぐのであれば、今後は多少ゆとりができるはずです。



思い出づくりや、自分を満足させる経験づくりには、お金をきちんと使っていきたいですね。
おわりに
『DIE WITH ZERO』は、「お金と人生のバランス」を改めて考えさせてくれる本でした。
節約思考がなかなか抜けず、今もどうすればいいのか迷いながらの毎日ですが、「今」の喜びや思い出にも、少しずつ目を向けていきたいと感じています。



これからも、バランスを探し続けながら、子どもたちと一緒に豊かな人生を歩んでいきたいです。
教師としてのマインド形成にも、とてもおすすめの1冊!
ぜひ手にとって、読んでみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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